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あだち充先生の実兄、あだちつとむ大先生の話


あだちつとむ先生について

2020年9月から、「サンデーうぇぶり」で『あだち勉(つとむ)物語』という漫画が連載しています。

『タッチ』『H2』『みゆき』などの作者であるあだち充先生には、「あだち勉」という実兄がいて、彼も漫画家でした。

兄の作品で一番有名なのは、弟のことを描いた『実録あだち充物語』でしょうか。

 

『あばれ!! 半平太参上』

それ以外の兄の作品には、『あばれ!! 半平太参上』があります。

「『男一匹ガキ大将』が人気だから、男三匹ならもっとヒットする」ということで描いたそうです。

『実録あだち充物語』内の紹介

この漫画について、『あだち勉物語』では、次のように回想されました。

『あだち勉物語』

 

『あばれ!! 半平太参上』に関する補足

ただ、『あだち勉物語』の書き方だと、まるで連載が2回で終わったような印象を受けますが、実際には全4話でした。

3話目くらいで方向性が少し変わるのですが、そこまで極端すぎる変化でもなかったように思います。

絵柄の変遷は、次のような感じでした。

『DELUXE少年サンデー』1970年12月号
『DELUXE少年サンデー』1971年1月号
『DELUXE少年サンデー』1971年2月号
『DELUXE少年サンデー』1971年3月号

連載の最終話が載った号でも、表紙には半平太が大きく載っていました。

『DELUXE少年サンデー』が『別冊少年サンデー』に誌名を変更するのと同時に終了したこともあって、読者視点で読むだけなら、それほど悪い印象は受けないと思います。

(実際の現場がどんなだったのかは分かりませんが、実際に読んだ印象では、言われているほど変な漫画ではありませんでした)

 

『タマガワ君』

それから、あだちつとむ先生は、『週刊少年サンデー』で『タマガワ君』を連載します。

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