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小学生のおもらし体験談を大量に集めた本

3月22日から月末まで毎日更新中です。
今日も新しい記事を更新したかったのですが、間に合わせられなかったので、過去にアンソロジーに書いた記事の再掲載をさせていただきます。

以下は、2005年5月の『少年愛の美学13 おもらし少年』に書いた文章の再掲載です。
(本のテーマに合わせて、おしっこの話題だけです)


導入(おしっこの話)

男性と女性では、おしっこを我慢するのがニガテなのは、女性の方です。

理由は、男の尿道は曲がっていて20cm以上あるのに、女性の尿道はまっすぐで4cmくらいしかないから。
また、膀胱の出口を締めている尿道括約筋のパワーも、女性の方が弱い構造になっているそうです。

※鬼畜エロゲ『螺旋回廊2』では、妹がおしっこを出したり止めたりさせられたりするシーンで、「女は途中で止めらんないからな。なかなか教え込むのに苦労したぜ」という台詞がありますが、実際そういうものらしい? です。

なお、膀胱の容量自体には男女差はなく、だいたい300~500mlの尿をためることが可能です。
ギリギリまで我慢すれば800mlくらい入りますが、カラッポの時は1.5cmほどある膀胱の壁が、満タンにしたときは0.3cmくらいの薄さになります。

その状態でお腹を強打すると本当に膀胱がパンクすることもあるそうで、おしっこの無理な我慢は素人にはオススメできません。


おねしょは「甘え」とかの問題ではない

ところで、小学1年生になっても、5人に1人が、時どきおねしょをするそうです。

普通、寝ている間は、脳が「抗利尿ホルモン」を出して、腎臓で作られるおしっこの量を減らします。
しかし、子どもの成長には個人差があって、そのホルモンが充分に出るようになる歳が、3歳だったり10歳だったりします。

まだの子は、夜寝ている間もおしっこがどんどん作られてしまい、ジョバーとなるわけです。
あと、子どもの方が膀胱の容量が少ないので、作ったおしっこをたくさん貯えられない……といったこともあります。

ともあれ、物理的な問題で、別に甘ったれてるからおねしょをするわけではありません。
「きびしく叱れば、気合いが入っておねしょを克服できる」なんてことはないのです。

成長に個人差があるというだけで、気合いで身長を伸ばしたりできないのと同じようなことかなと思います。

てことで、おねしょについては、お医者さんに相談に行っても「ほっとけば自然に治る」と言われることが多いです。

とはいえ、5歳以降のおねしょは発達が遅れている可能性もあるし、積極的に治療すべき……という意見もあります。
たとえば、普段からなるべくトイレを我慢するようにしていれば、膀胱が使い古した風船のように膨らんで、蓄えられる容量が多くなるそうです。

※たいして貯まってないのに頻繁にトイレに行くのは、あまり良くないらしいです。


なまはげとおねしょ

そんなこんなで、今日の話題は、『ぼくとわたしのねしょんべんものがたり』について。
「小学生のおねしょ体験談」を大量に集めた本です

たとえば、東京の鷹第四小学校の2年生・たもつくんの体験談を要約してみると……。

ある日、お父さんになまはげの話を聞かされて、

「その日のよるは、なまはげが気になってねられませんでした
「どうしても、あたまからなまはげのことがはなれられないのです
「まるで、なまはげのことと、ぼくのあたまとが、くっついているみたいに」

と、すっかりなまはげの虜になってしまった、たもつくん。

眠りにつくと、雪山でおしっこがしたくなる夢を見てしまい……。

「すこしあるいていくと、なまはげにであいました。
ぼくは、ひっしでにげました。
そして、がまんができなくなって、とうとうはしりながら、おしっこをしてしまいました。
『はっ。』と、気がついたとき、おしりのところが、なまあたたかくなっていました。
そっと たってみました。
ねまきのズボンのところから、おしっこがたれてきました」

恐ろしいことに、なまはげの夢でもらしたのは彼だけではありません。

山形の恭子ちゃんも、

母とよくにたなまはげが、一升びんをかかえて、やってきたのでした」
「なまはげは、わたしにだけ、一升びんの水をかけます。わたしは、冷たくて冷たくて、にげまわるのですが、一升びんの水は、いっこうになくなりません」

という夢を見ながら、おねしょをしたそうです。

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