泡沫児童誌『100てんコミック』のギネスバトル漫画『だんとつチャンプ』
コロコロの頃
小学館の『コロコロコミック』は、1977年に創刊しました。
そうして、コロコロッとした感じの、ぶ厚い子供向け雑誌が誕生。
最初は「ドラえもんマガジン」的な季刊誌でしたが、1979年には月刊化して、現在と同じようなコンセプトの雑誌になっていました。
その成功を見て、ほかの出版社も真似をします。
少年画報社の『少年ポピー』(1980年~1981年。A5)
双葉社の『100てんコミック』(1980年~1983年。A5)
講談社の『コミックボンボン』(1981年~2007年。A5→B5)
徳間書店の『わんぱっくコミック』(1985年~1989年。B5→A5)
世界文化社の『ニコニココミック』(1986年~1987年。B5)
あと、学研の『どっかんV』『少年チャレンジ』も同時期だったりで、話せば長くなるのですが……。
まあ、『ボンボン』以外はほとんど知られていないと思います。
(こうして並べると、『ボンボン』が超メジャー枠になります)
100てんコミック
そんな感じで、1980年代に『コロコロ』の後追いで始まった雑誌のひとつが、『100てんコミック』でした。
たぶん、当時子供だった世代にとってもマイナーな雑誌だと思いますが、連載陣は、一応それなりにスゴかったです。
連載陣
『チョメちゃん』
たとえば、『100てんコミック』には、石森章太郎先生による児童向けエロ漫画『アニマル学園チョメちゃん』が連載。
『ルパン8世』
それから、『ルパン8世』という「放送されなかったアニメ」の漫画版という、無駄にややこしい存在も連載していました。
『コロコロポロン』
また、吾妻ひでお先生の『おちゃめ神物語コロコロポロン』も、『100てんコミック』に連載。
『月刊OUT』の1982年6月号では、「マイナーの帝王であった、あの吾妻先生の作品がアニメ化されるとは…、一体、日本はどうなるのだろう」と紹介されていました。
(2大ヒロイン)
そんなこんなで、『100てんコミック』誌上では、
石森章太郎先生のチョメちゃんと吾妻ひでお先生のポロンが「2大ヒロイン」と扱われていたりします。
……もしかしたら、ヒロイン力では『コロコロ』に勝っていたかもしれません。
『釣りガキ大統領』
それから、『100てんコミック』は『コロコロ』の二番煎じの雑誌なので、『コロコロ』の二番煎じみたいな漫画がたくさん載っていました。
1980年から『コロコロコミック』で『釣りバカ大将』が連載開始
1981年から『100てんコミック』で『釣りガキ大統領』が連載開始
……などは、完全に開き直っている感じでした。
釣りガキ大統領は、目がイッてるのが怖いです。
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