『真マジンガー 衝撃!Z編』の思い出
名作リメイク
2009年、『真マジンガー 衝撃!Z編』という全26話のテレビアニメが放送されました。
『マジンガーZ』のリメイクだと聞いて、第1話を見てみると……。
冒頭からいきなり、『マジンガーZ』の続編である『グレートマジンガー』の敵キャラ・暗黒大将軍とマジンガーZが戦い始めました。
続いて、唐突に「大団円」というサブタイトルが表示。
それから、今後の放送(主に24~25話)で起きる予定の出来事を中心に、時系列をシャッフルしたダイジェスト映像が「第1話」として流れ始めるのでした。
その中では、マニアックなキャラや違う作品のキャラが、何の説明もなく次々と登場していきます。
なぜかマジンガーZの味方になっているガミアQ
なぜか『バイオレンスジャック』版のマジンガーZのような外見になっているピグマン子爵
ナレーションに「彼の名はブレード!」と紹介される正体不明の男(どう見ても剣鉄也)
など、予備知識がないと理解困難な映像が、猛烈な勢いで続きます。
……というか、予備知識があったところで、「予備知識があっても理解困難な映像が流れているということが分かる」だけです。
勢いはスゴイのですが、視聴者を全力で突き放す第1話でした。
ストーリー
続く第2話は、マジンガーZが暗黒大将軍に敗れたシーンを冒頭に流したあとで、急に普通の導入エピソードに移行。
第1話の超特急さとはうって変わって、「兜甲児がマジンガーZを手に入れて初戦闘を終えるまで」を、第2話から第6話かけて丁寧に展開します。
だれもが知っているマジンガーZの装備についても、
「放たれる一撃! 必殺の力! その名を! その名を! その名を! その名を! その名を! その名を! ロケットパーンチ!」
と、どうだ腕が飛ぶんだぞスゲエだろと言わんばかりに解説します。
原作ではすぐに死んだ兜甲児の祖父も、『真マジンガー』では、みずからがロケットパンチに握られたまま発射されて、
機械獣の身体を貫通したのちロケットパンチの中から飛び出して「反撃開始じゃあ!」と叫ぶなど、やたらアグレッシブルな素敵ジジイっぷりを見せつけてから死にます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?