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ゴ○○リレースを経て、ボールで殺し合う野球漫画『速球屋』
12/22~12/30まで毎日更新中。
本日ご紹介する漫画には、虫が描かれている箇所があります。(登場するのはゴ○○リだけです)。苦手な方はお気をつけください。
(以下は、特に伏せ字やモザイクにもせず、70年代の『週刊少年サンデー』に掲載されていたままのものをご紹介いたします)
堂々新連載
メリーゴキリマス!(挨拶)
1971年の『週刊少年サンデー』に、『速球屋』という漫画がありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1640332622324-cfQjKI9NjO.png)
あれこれ説明するより、この扉絵を見てくださいという感じでしょうか。
「いならぶ名ゴキブリを、ごぼうぬき! たのしい、ゴキレース」とのこと。
れっきとした『週刊少年サンデー』の連載です。
余談
『シベリアの牙』や『夜明けのタテガミ』のときにも思ったのですが、1970年代の漫画になると、『ジャンプ』や『サンデー』だろうと、ネットに全然情報がないものが結構多いのですね。
この『速球屋』についても、少し検索した感じ、ネットにはほとんど情報がないようでした。
(見た目はこんなに負のインパクトがある漫画なのに……)
ただ、Webマガジン『トリアイナ』のインタビュー記事で少しだけ触れられていました。
それによると、『キン肉マン』の嶋田先生(ゆでたまごの腰痛の方)の「漫画家を目指そうとしたきっかけ」が『速球屋』だったそうです。
ある時、漫画雑誌に新人漫画賞募集っていうのが載ってて、入選作品が掲載されてたんです。
高山よしさとさんの『速球屋』という野球漫画でした。
しばらくして、その漫画が新連載として発表されたんです。
「あっ! 漫画家になるには、頑張って新人募集みたいなのに応募すればいいのか!」って思いましたね。
※その「新連載として発表された」ものが、先ほどのコレになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1640334703461-0ufB6vUlRF.png)
(『速球屋』は「読者の作った新連載」という、ちと特殊な企画で連載化したのが、嶋田先生の目に止まったのかなと思います)
球一登場
さて、今後の人生で1971年のサンデーを読む予定もないと思うので、ここからはネタバレ多めで紹介させていただきます。
主人公は、球一という少年。
「まるで公害にとりかこまれたような町」の長屋に住んでいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1640337608923-d98ducJ9pc.png)
長屋には水道も引かれてなくて、「足立野部落」と呼ばれているところ。
母親は病気で、球一が生活費を稼いでいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1640337711996-yrW6D3Q3Gp.png)
「ガッチリやろうぜ 金もうけ」
「かあちゃん おれにまかしてね」
「袋はり きょう何枚はったやら」
と、まだ中学1年生なのに、毎日お金を稼ぐことばかり考えている球一でした。(行政なんとかして…)
![](https://assets.st-note.com/img/1640338861045-Nt7rHLtl6U.png)
いちおう「ワルガキ」という設定なのですが、いい子すぎませんか?
あと少しお金をためてかあちゃんを入院させるというのが、球一の現在の目標です。
ゴキブリレース
さて、この地域の子どもたちのあいだでは、ゴキブリレースが流行していました。
![](https://assets.st-note.com/img/1640338893428-R0a7L4fY8T.png)
子どもたちは、このレースに金を賭けています。
![](https://assets.st-note.com/img/1640339220034-7565ymg9Fs.png)
70年代の世界観、いま見るとエグいですね。
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