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『comicGAGA』が11号で休刊
2022年3月に創刊して、2023年6月に11号で休刊した少年誌『コミックガガ』の話をします。
前置き
紙版が発売されていない、電子版だけの雑誌というのも増えました。
古くからあるものだと、大人の少女まんが誌『モバフラ』とか……。
![](https://assets.st-note.com/img/1687672176595-w5tQ8u9c5H.png)
最近だと、百合&ラブコメの『コミックシャイニー』が創刊。
![](https://assets.st-note.com/img/1687816915881-jcIQNiLzR6.jpg)
「百合&(男女の)ラブコメ」という意図だったようですが、「百合専門誌じゃないのかよ」みたいな批判を浴びていました。
それから、オメガバース専門誌の『b-boy オメガバース』とか、サイコホラー専門誌の『COMICヤミツキ』とか……。
![](https://assets.st-note.com/img/1687696152829-1BFu2HneFC.png)
こういう「女性向けエロ」や「Web小説コミカライズ中心」の電子コミック誌は多い気がします。
ヤングアニマル系列のエロ電子雑誌『ハレム』とか、ヤングチャンピオン系列の『どこでもヤングチャンピオン』とか……。
![](https://assets.st-note.com/img/1687679322208-RL8GSP8yZj.png)
こういう青年向けだと、電子でも表紙はグラビアだったりします。
挙げていくとキリがないのですが、こういった「電子だけの雑誌」も色々と出ています。
『GAGA』登場
創刊
そして、「東京漫画社」が2022年2月に創刊した電子コミック誌が『GAGA』でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1687694905065-0pjLrwfEDu.png)
コンビニとかで売られる雑誌ではなくて、Kindleなどの電子書籍ストアだけのデジタル誌です。
「少年、少女、大人、子ども、みんなを夢中にして熱狂させる少年漫画雑誌『comicGAGA』新創刊」
……という触れ込みで、いちおう少年誌のつもりらしいです。
東京漫画社
その「東京漫画社」のホームページは、こんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1687856193395-ipOYRiUIIT.png)
基本的には、BLに特化した出版事業をしているところです。
『Cab』『Fig』『NUUDE』といったBL雑誌を出しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1687859195440-oGNGMR9pLm.png)
『GAGA』とは、この「東京漫画社」が少年コミックに参入する_
『GAGA』について
謳い文句としては、
「少年、少女、大人、子ども、みんなを夢中にして熱狂させる少年漫画雑誌」
「大人も子供も夢中に熱狂させる! オールジャンルのWEB漫画雑誌」
という感じ。
ただ、実際に読んだ印象としては、少年向けとも少女向けとも子ども向けとも言いにくい感じでした。
明らかにメジャー系ではないのに、ニッチ狙いでもなくて……。
公式の発言によると、
「明日の元気を創る!」
「次世代コミック!」
という、フワッとした抽象的な編集方針で作った雑誌っぽいです。
『GAGA』の連載陣
創刊ラインナップ
いちおう、創刊号の目次はこんな感じでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1687799841157-WegWzsTOaN.png)
傾向としては、「ネットや同人で創作活動をしていて、ある程度フォロワーもついているけど、商業では初連載」みたいな作家さんが多かったように思います。
『私の女神が今日も推せる』
そんな連載陣の中で一番話題になったのは、百合オムニバス漫画『私の女神が今日も推せる』でした。
(作者はコミティアとかで創作百合を出していた方で、商業初連載)
内容は、たとえばこんな感じで……。
![](https://assets.st-note.com/img/1687793136061-wNKagJX89t.png)
百合漫画としてレベルが高かったので、百合好きの間で評判になりました。
この作品を世に出したことが『GAGA』の最大の成果だと言えるかも知れません。
創刊号では掲載順が最下位でしたが、2号目以降は看板連載の扱いになっていました。
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