『ドッジ弾平』以前のドッジボール漫画
前置き
『ドッジ弾平』の連載が始まったとき、「日本初のドッジまんが!」というアオリが付いていました。
これはたぶん「全米が泣いた」程度のノリで、マジレスすると『弾平』は「日本初のドッジまんが」ではありません。
コロコロでは、『弾平』の8年前に別冊で『ドッジ球太』を始めたときにも「日本初!! 本格ドッジボールまんが!!」と言っていました。
コロコロ以外では、1985年~1987年に学研の『4年の学習』などで連載した『がんばれ!! ドッジーズ』『シュートだ! アタックス』があります。
それから、1987年には『コミックバーガー』で『爆裂ドッチャー・銀』も連載しました。
(『銀』については、先月の記事で詳しく紹介しました)
以上を雑に整理すると、こんな感じです。
『ドッジ球太』が「日本初の本格ドッジボールまんが」なのかは、ちょっと分からなくてごめんなさい。
(見落としている作品がありそうで、申し訳ありません)
とにかく、今日は『ドッジ球太』『がんばれ!! ドッジーズ』『シュートだ! アタックス』の紹介をしてみようと思います。
補足:『ドッジーズ』『アタックス』の掲載号について
『ドッジーズ』『アタックス』の掲載号については、Wikipediaに載っている情報に変なところがあるので、一応その点に触れておきます。
実本を確認したところでは、こんな風に連載されているのですが……。
現在のWikipediaを見ると、微妙にズレた記載になっていました。
と、この辺の情報で混乱するかも知れない気がしたので、一応、無料部分で触れておこうと思いました。
『ドッジ球太』
『ドッジ球太』は、1981年に『別冊コロコロコミック』の創刊1号~4号に連載した漫画です。
『ドッジ球太』の作者は、のむらしんぼ先生。
のむら先生は当時、コロコロ本誌で『とどろけ!一番』という人気漫画も連載中でした。
『とどろけ! 一番』は、テストに命をかける少年の物語。
上のシーンは、手術よりも模試を優先して死にかけているところです。
そんな感じでコロコロ誌上では、『釣りバカ大将』や『ゲームセンターあらし』など、テスト・釣り・ゲームに狂っている少年たちが大活躍。
「その系統のコロコロ漫画のドッジボール版」として登場して、あまり人気が出なくて4回で終わったのが『ドッジ球太』でした。
球太登場
『ドッジ球太』の第1話は、「ドッジボール部のやつら」が女の子をかわいがっている場面からスタート。
それを球太が助けるという感じです。
という感じで、ドッジボール部のキャプテンに勝負を挑まれて、球太が勝つまでが第1話でした。
ドッジvsサッカー
第2話では、いきなりサッカーとの異種スポーツ戦になります。
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