「この漫画の電子書籍が出ているのはここだけ」だったやつが色々と販売終了
前置き
「電子書籍のストア」は、色々とあります。
一番有名なAmazon(Kindle)。
還元率の高いセールがあるDMMブックス。
そして、コミックシーモアというのも、そのひとつです。
(各ストアには一長一短あって、一概にどれが良いとは言えません)
コミックシーモアのこと
シーモアは、今年で20周年を迎える電子書籍ストア。
……というか、かつては「ケータイコミックサイト」でした。
「携帯電話の矢印キーを使って、紙芝居のようにストーリーを読みすすめることができます」というのは……。
こんな風に、普通の漫画を1コマずつ読む用にバラした感じ。
(たぶん、ガラケーで読むのを想定していたのかなと思います)
※元々はこういうコマ割りの漫画でした。
さよならiモード
時代が少し移って、そんなシーモアも、現在のような「電子書籍ストア」になりました。
ただ、「古い建物に後付けして無理矢理スマートホームにしました」みたいに、少し無理の出ている部分もあって……。
最近は、その辺を整理しているのか、過去の商品を丸ごと販売終了したりしています。
そうして、ガラケー時代を引きずる「コマごとに読むやつ」も、3月20日で販売終了となりました。
その影響
もちろん、シーモアの「コマ読み」で買えなくなったとしても、ほかで買えば良いだけなのですが……。
電子版はそれでしか出ていなかったので、ほかで替えが効かないというケースも発生しております。
私が以前ご紹介した『愛欲に濡れる小公女』という漫画も、今回の件で販売終了になり、ネットで買う手段がなくなってしまいました。
※参考
多くの作品は、シーモアの「コマ読み」以外でも電子化されているので、問題はありません。
たとえば、つか絵夢子先生のコレ。
『小公女』の舞台を日本に変更したもので、主人公のセーラは父親の破産によって、横浜の寄宿学校の女中になります。
と、ミンチン先生から「今からおまえの名前は千だ」みたいなことを言われるセーラでした。
さらに、ミンチン先生はセーラの母親を妬んでいたという、女のドラマが追加されていたりします。
この『小公女』も、一時はシーモアの「コマ読み」しか電子版がなかった(と思う)のですが……。
2024年1月に、『まんがグリム童話ブラック』に再録されたので、現在はそちらでも読めます。
普通に単行本に収録されている漫画も多いですし、今回の件で影響を受ける範囲は狭いです。
本題
以下、「今回の仕様変更で買えなくなった」と思われる漫画について、少し書いてみます。
(本来、こういう話は販売が終了する前にやらなきゃダメなところ、全然間に合わなくて、本当に申し訳ございません……)
『3匹のこぶた』
まつざきあけみ先生の『3匹のこぶた』は、現状、たぶん他に電子化されていないと思います。
原作は『3匹のこぶた』。
1匹目はわらの家・2匹目は木の家で狼に食べられちゃうけど、3匹目は狼を鍋で煮て食って幸せに暮らしました……というアレです。
まつざきあけみ先生の『3匹のこぶた』は、それを原作に、ほとんど原型を留めていないストーリーになっております。
まつざき版『3匹のこぶた』のあらすじ
主人公は、3つ子の美人姉妹。
ルックスで玉の輿を狙う、長女のキャサリン。
ダンスで玉の輿を狙う、次女のマリアン。
そして、心やさしい三女のアリス。
もちろん、この三女が王子様に見初められることになります。
展開
王子様と婚約した三女が、ダンスができなくて困っていると……。
ダンスが得意な次女が、入れ替わってフォローしてくれます。
また、王子様が首絞めフェチだと判明して、三女が困っていると……。
「私の出番が来たようね」と、さっそうと登場する長女。
三女と入れ替わって、長女が王子様の相手をしてくれました。
(ルックス要員かと思いきやセックス要員でした)
2人の姉も、最終的に自分が成り代わろうと狙っているのですが、とりあえず姉妹3人、力を合わせて頑張ります。
事件
しかし、ダンス担当の次女は、足に大怪我を負わされてしまいます。
また、夜の担当の長女も、王子様と首絞めプレイを繰り返すうちに……。
と、酸素欠乏症になってしまいました。
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