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うんこ漫画に関する雑記(うんこちゃん、うんちくん、うんこるめん、うん五郎など)

※この記事は「1月分の更新」として、2月11日に「追記」の形で更新しました。非常に遅くなってしまって、本当に申し訳ございません。

※以下の文章には、汚い内容が含まれます。

真理

子供はうんこが好きです。
児童向けの雑誌などを見ても、それは50年以上変わっていないように思います。

『週刊少年マガジン』1970年36号には「ウンコ学入門」という無駄に長い特集記事が載っていますし、『小学一年生』2022年11月号でもウンチが調査されていました。

『小学一年生』2022年11月号

うんちは、からだからのお手がみです。

 

古い話

『トイレット博士』

『週刊少年ジャンプ』だと、1970年に始まった『トイレット博士』が、本格的うんこ漫画という初期コンセプトでした。

週刊少年ジャンプ 1970年50号&1971年40号

なによりもうんこを愛するとりいかずよし」
とりい先生の本格的うんこ漫画ちゃんは、『ジャンプ』でしか読めないがや!!」
クソがんばってる、とりいかずよし先生を、ウンと応援しよう!!」

という感じで、うんこにすべてを賭けた漫画でした。

バキューム・エンジェルのうんこちゃんというヒロインのインパクトが強いです。

週刊少年ジャンプ 1970年39号

うんこちゃんは、幼稚園に不法侵入して園児たちの宿便を直に食べたりしていました。

汚いおねショタ(週刊少年ジャンプ 1970年40号)

 

とりいかずよし先生のこと

『トイレット博士』の作者・とりいかずよし先生は、赤塚不二夫先生のアシスタント出身でした。

自伝的作品『うじ虫大将』によると、

と、赤塚先生の原稿を見たとき、「まるで生きてる人間みたい」と感銘を受けたそうです。

そして、赤塚不二夫先生から直々にうんこ漫画の執筆を勧められます。

「赤塚は言う。『とりい君は、顔が汚いから、汚い漫画を徹底して描け。スカトロ漫画以外は描くな』
(中略)
赤塚は、雑誌と編集者を選んで、とりいを紹介する。サンデーには向いていない。紹介されたのは、ジャンプの角南攻すなみおさむだった」

武居俊樹『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』

そうして描いた『トイレット博士』を、当時のジャンプの長野編集長と中野副編集長が見た感想は……。

「二人は同じことを言った。『うーん、奇をてらう面白さはいいけど、汚ねえなぁ……読むのがつらい』」

角南攻『メタクソ編集王』

そうして、汚いから角南すなみ編集に一任する(編集長は事前に原稿を見ない)というルールで、『トイレット博士』の連載がスタート。

とりいかずよし先生は、師匠の赤塚不二夫先生のように「生きてるうんこをかくんだ!」と執筆したそうです。

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