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ルサンチマン浅川さんの東大受験とは何だったのか

・この記事は本来「3月分」の更新であるところを、4月2日に「追記」の形で更新したものです。まことに恐れ入ります。
・この話題を単独の記事にするつもりはなかったのですが、書いてみるとそこそこの分量になってしまい、こうなってしまいました。

前回のあらすじ

以前、芸人のルサンチマン浅川さんが「速読の本」を出版したことを紹介させていただきました。

著者自身が費用を負担するタイプの出版のようでした。(本を出して収入を得るどころか、逆に所持金が減るヤツ。浅川さんが利用した会社では、それを「チャレンジ商業出版」と呼称していました)

※この速読本について、私の感想としては「まとめるのが下手で、著者の言いたいことがちゃんと文字になっていない本」に見えました。(その辺りが過去記事に書いたことになります)

そうして、2021年に自腹を切って本を出版したあと、さらに、

と、目標55万円のクラファンを始めて、2万4500円で終わったのがルサンチマン浅川さんです。

 

「東大受験編」のスタート

それから少し経って、2022年3月。

ルサンチマン浅川さんのTwitter(URL)で、「2023年の春に東大を受験する」という話が出ていました。

詳細はロフトプラスワンのトークイベントなどで語られたのですが、

日本唯一の速読芸人ルサンチマン浅川がついに東大受験を決意した!!

東大受験企画をテレビで行う「東大受験芸人」の方々は過去に何人もいた。
しかし、芸人やタレントで、果たして今まで東京大学に合格した人はいたのだろうか?
受験企画で私立大学に合格した例は数あれど、日本最高峰の東京大学に受かった者はいない。

という感じで、自らの速読法の正しさを証明するために「速読で東大に合格した芸人」という肩書きを目指すようです。

本気で東大合格を目指す勉強時間の確保のために、

と、芸人としての仕事も減らしたということでした。

 

東大受験のこと

このとき、ルサンチマン浅川さんは41歳。

ご本人曰く、高校生のころは速読を利用した受験勉強で「社・国・英」の成績を上げて、早稲田に受かったとのことです。

ただ、ご本人の著書を見ても、

「数学などの理数系科目に関しては、速読では厳しいかもしれません」

ルサンチマン浅川『誰でも速読ができるようになる本』

と書かれています。

早稲田なら3科目で良かったところ、東大だと、共通テストは5教科、個別試験でも文系に数学が必ずあります。

数学以外の科目が超スゴければ、数学が0点でも何とかなるかもしれませんが……。

若かった現役時代でも早稲田を選んだわけで、40代になってから東大を目指すというのは、普通だったら無理な話に聞こえます。

※もちろん、声優の佐々木望さんが44歳から東大を目指して合格したといった例はありますが、「頑張れば誰でも合格できる」ような性質のものではないと思います。

とはいえ、ルサンチマン浅川さんだって、そんなことは承知の上での決意なのでしょう。

ご自身の現役時代の成績などを踏まえて、東大にも勝算はあるということなのか、あるいは、速読の力に絶対の自信があるのか……。

かくして、「速読狂・ルサンチマン浅川の東大一直線」という企画が始まったのでした。

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