マガジンとジャンプの表紙の違いは、雑誌の成り立ちが原因なのか
今日の話題
先日、こんなポストがTLに流れてきました。
確かに『マガジン』の創刊号は、小説などの読み物も多く載っていて、漫画の比率は4割以下でした。
一方、その10年ほど後に創刊した『ジャンプ』は、「ぜんぶ漫画」を謳っていました。
そこまでは事実です。
しかし、「実写女の表紙」が『マガジン』に多くて『ジャンプ』にないことについて、50~60年代の「成り立ちの違い」が原因だと説明するのは、釈然としません。
『マガジン』の「実写女の表紙」は、おおむね1970年代からのもの
ジャンプに近い成り立ちの『チャンピオン』も「実写女の表紙」になっている
ジャンプより後発の漫画専門誌で、あとから「実写女の表紙」に転向した例は多い
といった理由で、『マガジン』の表紙を「昔の名残り」と説明することに違和感があるからです。
そういうことを、以下に書いてみます。
前置き
マガジン編集者の著書
90年代に『少年マガジン』のアイドルグラビア担当だった編集者が、大麻で捕まったことがありました。
彼は、アイドルが部数をアップさせるという認識を語っていました。
現状
実際、成り立ちに関わらず、漫画専門なのにグラビアを表紙にしている雑誌は多いです。
部数多めの男性漫画誌だと、こんな感じ?
『ビッグコミック』は似顔絵、『ビッグコミックオリジナル』は動物で長年やっています。
現状、『モーニング』や『漫画ゴラク』も表紙が実写女性ではなくて、おっさん雑誌=グラビアとも言いづらく……。
傾向としては、やはりヤング誌にグラビアが多いです。
少年向けでも、グラビアは多くはないのですが……。
ジャンプ以外の週刊3誌(マガジン・サンデー・チャンピオン)がグラビア派なので、そのイメージが強いです。
チャンピオンの場合
近年の傾向としては、こんな感じ?
同じアイドルで比較してみると、こんなイメージです。
『チャンピオン』は、「成り立ち」を言うなら『ジャンプ』に近い雑誌なのですが、『マガジン』『サンデー』以上にグラビアに染まっています。
※参考までに、ヤング誌や写真週刊誌だと、こんな感じ。
これだけ見たら、日本が常夏の国だと勘違いされそうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?