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「キャンディ♡キャンディと自炊の森」みたいな文章を書こうとして失敗した残骸

以下の文章は、書いている途中でこれは何か違うなと思ったのですが、書きかけた文章をボツにする時間的な余裕がなくて、やむを得ず強行しております。申し訳ございません。

 

『キャンディ♡キャンディ』について

1975年~1979年、『なかよし』に連載した少女漫画が『キャンディ♡キャンディ』です。

作画はいがらしゆみこ先生、原作は水木杏子先生
1976年10月から放送されたテレビアニメも大人気でした。
(テレビ朝日系列で金曜の夜7時などに放送。全115話)

米沢嘉博さんは、次のように評価。

「キャンディが発表されたころは、萩尾望都など、少女マンガが文学的に先鋭化していたんです。
そんな中でキャンディは50年代に描かれた少女マンガのエッセンスを持ち、それを蘇らせた作品なんです。
そのころの少女マンガで忘れられていた、子供たちの夢とか、大衆物語の面白さというものを再生し、子供たちの人気を掴んだんです」

『週刊文春』1998年5月28日号

原作者の水木杏子先生も、連載当時から次のように仰っていました。

「『キャンディ』を書こうと思い立ったのは、このごろの漫画が奇をてらったものが多く、私は『赤毛のアン』とか『若草物語』に普遍的なよさを感じるので、それを自分で書きたかったからです」
このごろはホモの漫画がはやったりしていますが、私は漫画に関して、子供たちの夢がふくらむような、つまり本流になるようなものに戻して行きたいと思っています」

『週刊現代』1977年2月24日号
水木先生「ホモの漫画がはやったりしていますが」

70年代当時、『11人いる!』や『風と木の詩』など、「24年組」が少女漫画の表現を芸術的に革新していく中……。
逆に古典王道の「世界名作」に回帰して人気を博したのが『キャンディ♡キャンディ』という感じでした。

キャンディが悪い子供だと周囲から誤解される中、イケメン軍団だけがキャンディ大好きで信じてくれるようなのとかは、意外と最近の「なろう」的なモノに通じるところもあったりします。
(まあ、近年の傾向に比べると、『キャンディ』は「ざまあ展開」が少なくて、やたらとイケメンの死亡率が高いのですけど)

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