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ちゆ12歳のオタク日記 バックナンバー 2021年2月

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2月に私がnoteに書いた有料記事14本(約6万字)を読めます。後から知った方がバックナンバーを読みたい場合用です。個別に買うと高いので、いちおうご用意しました(定期購読の方より…
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2022年2月の記事一覧

「妹ブーム」研究・その9(97~99年ごろのエロゲの実妹に関する補足)

こちらの続きになります。   1997~1999年ごろ90年代後半、みさきや乃絵美などの非攻略実妹に人気が出てからも、恋愛対象になる妹キャラの多くは、非血縁でした。 これについては、「道徳に反する題材をみだりにあつかわない」という社会的な配慮だけが理由ではなく、 ……といった考察もあります。 とはいえ、この時期にも、恋愛相手として実妹を出す作品が皆無だったわけではありません。 てことで、この時期の実妹ゲーについても、少し触れておきます。   『な・い・しょ』19

「妹ブーム」研究・その7(1997年ごろのエロゲ妹)

こちらの続きです。   1997年ごろの状況1996年のエロゲの「兄妹」題材では、 など、まだダークなものが多かったです。 しかし、依然として人気の高い『同級生2』や家庭用ギャルゲーブームの影響から、エロゲ界全体が「最近の流行はダーク系ゲームから恋愛系ゲームに移行しつつある」(『イーログイン』1997年3月号)という流れになっていました。 そんなわけで、1997年ごろからは兄妹の関係も、『ときメモ』や『トゥルラブ』のような世界観の恋愛が中心になります。   『S

「妹ブーム」研究・その3(1994年ごろのエロゲ妹)

この記事の続きです。   1993年ごろのパソコン事情ここまで、90年代序盤ごろの兄妹系エロゲを振り返ってみました。 オムニバスの中に「近親ネタ」はあるものの、即ヤって終わりという感じで、ストーリー性の高い兄妹の恋愛はないという感じです。 それには、当時のパソコンの事情も関係していました。 そもそも、最初期のエロゲが出たころのパソコンは複雑な処理が難しく、野球拳程度がやっとでした。 それから、パソコンの性能が上がるにつれて、エロゲでできることの幅がも広がっていきます