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3歳になった息子に。

昨日2月3日。
私のかわいいかわいい溺愛児が3歳になった。
忘れもしない。陣痛でもだえ苦しみ、骨盤がメリメリメリ…と音を立てて砕け散り(←実際は砕けていない)、「まだですか!!!!」と助産師さんに当たり散らした日。
頭が巨大すぎてなかなか出てきてくれなかったあの日。
きっとサルみたいな子だろうと思ってたら、ちっさなちっさな美しい赤ちゃんだった。(すみません、今日だけ言わせて…)

私の人生が一変した日から丸3年。

朝、「3歳になったね」と言ったら「1歳と2歳はもうさよならなの?」とまん丸の透き通った瞳で聞いてきた。「そうね。さよならだけど、3歳にこんにちは、だね」と頭を撫でた。

保育園では、みんなからおめでとうと歌を歌ってもらったらしい。
すんごく照れて、指で「3」を作りながらカーテンの後ろに隠れたらしい。

帰宅後、一人でハッピーバースデートゥーユーと何度も歌を歌っている。「ハッピーバースデー ディア マーマー」とうたい、「ママ、うれしい?」と訊いてきた。そっか。保育園で歌ってもらったことがうれしくて、ママにも同じ幸せをお裾分けしてくれたんだね。


一人では何にもできなかった我が子が、
ある日ふと笑い、ある日ふとママ、と言う。
歌をおぼえ、ハイハイし、歩き出す。
離乳食が食べられるようになり、
クレヨンが持てるようになり、絵を描けるようになる。
そして一人でパンツをはき、一人で手を洗い、
一人でスプーンも上手に使えるようになり…。
一人でできることがたくさん増えた。

同時に、いつの間にかおっぱいとサヨナラし、
いつの間にかハイハイをしなくなり、
いつの間にかおむつもはかなくなり、
いつの間にかお昼寝の回数が減り…。
なくなっていくこともたくさんある。
いつの間にか…


「ママ」と後を追ってくれるのはいつまでだろう。
「ママとねんねしたい」と泣きながらくっついてくるのはいつまでだろう。
「ママだっこ」と朝、寝ぼけながら私のもとへやってきて、両手を広げ
私を求めてきてくれるのはいつまでだろう。
「ママ―」と無邪気な笑顔で走ってきてくれるのはいつまでだろう。

きっといつの間にか、私を追う日はなくなる。
きっといつの間にか、一人で寝ることを好むようになる。
きっといつの間にか、だっこなんて言わなくなる。

出来ることが増えたびに喜びを与えてくれた我が子。
そして同時に、それまで当たり前にあったものがなくなっていくことの
一抹の淋しさも教えてくれた。
全部全部、失いたくないのに。たぶん、人生って指のすき間からさらさらさらと砂がこぼれるように、すーっと無くなっていくものなんだろうな。


今日を精いっぱい愛そう。いっぱいいっぱい愛するんだ。
愛しい子、3歳おめでとう。


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