最近良く使うシグマ 120-300mm F2.8

今回は僕が最近良く使うレンズ、初代のシグマの120-300mmF2.8レンズ、
APO 120-300mm EX DG HSM を紹介します。

以前書いたブログの書き起しとなります。
すべては僕の独断と偏見ですので悪しからず。

ニコン使いの筆者、マウントはもちろんニコン用

発売日は2005年、シグマ、APO 120-300mm EX DG HSM、世代を重ね、手振れ補正などが搭載され、外観デザインも今風に洗練されていった。

ニコンから同様スペックのレンズが出たからなのか、ミラーレス用レンズに集中するためなのか、いまシグマのカタログにこのスペックのレンズは見られない。

いずれにせよ古いレンズ、もう販売から20年が経とうとしている。


僕自身、写りが良いのは分かっているのだが、新しいレンズにあまり魅力を感じないのだな。
おそらく、絞りリングがついていなかったり、距離目盛もついていなかったり。プラスチック多用したデザイン。
メカとしての魅力にどうも欠けるからなのか。
ずしりと重く、シンプルでありながら、機能が省略されていないレンズが好きなのだ。
後は故障や、画質劣化の原因になるような手振れ補正など、付いていないレンズにより魅力を感じてしまう。

重量2680グラムと軽量!?

このシグマの120-300mm、初代2680グラムだった重量は、世代を重ね3390グラムと、710グラムも重くなってしまい、271mm(フード別)だった全長は、20mm伸びて291mmと一回り大きくなっている。

初代レンズには手振れ補正機能は付いていない。

この重量と大きさの差は結構大きく、2本のレンズを比べると、全く別物のレンズに感じるほどに巨大化してしまったのだ。

手振れ補正が入って、ふたまわり大きくなってしまった。

ネット上のチャートなど見てみると、画質に関しては、かなり向上したようだが。

通しでF2.8は大きな魅力

このレンズの魅力はなんといっても、120-300mm通しでのf2.8という明るさ。
あのサンニッパがズームで使えるというイメージだ。
サンニッパといえば今も昔も夢のレンズ。

筆者自身このレンズを使う事は結構多い。

といっても、そのメインの使用場所は、写真よりも動画での野生動物撮影だ。

以前はパナソニックのマイクロフォーサーズかめらでよくこのレンズを使っていたが。最近はフルサイズのD850でよく使う。

ズームレンズには、素早く画角を変えて撮影できるメリットがあるので、2度と同じシーンのない生き物の撮影でその威力を発揮する。

マイクロフォーサーズでの画角

動画での野生動物などの撮影、マイクロフォーサーズフォーマットはなんとも都合が良い。
240-600mmF2.8というスペックで使えるのだ。
とてもおいしい焦点領域を、F2.8というハイスピードスペックで堪能出来る。

さらにパナソニックなどのGH5のEXテレコンを使用すると、336-840mmf2.8というスペックになる。

野生動物や野鳥などを追いかけていると、まだ物足りないときもよくある。
そんなときはニコンのAFIテレコン1.4x、2xと組み合わせて使う。

マウント同士が干渉して重ねられないので、その部分は削って使っている。

画質性能

描写は、開放ではふわりと柔らかく描写されるが、f4.5からくっきりとなり、f5.6に絞るとめちゃめちゃシャープ。

フルサイズでも中心から周辺まで均一な描写。
ボケはふわっととろけ、目障りにはならない。

マイクロフォーサーズ機、GH5での撮影、ノーマルで撮ったのか、拡大されたEXテレコンで撮ったのか区別は出来ないほどの高解像度。

勿論、フルサイズでも周辺まで非常にシャープ、写真でも十二分の画質を出してくれる。

マイクロフォーサーズを使用しての野生動物の動画撮影、これはなかなかおいしいレンズだ。

このレンズの魅力を筆者が知ったのは、2015年から1年以上にわたって、タンザニアのセレンゲッティ国立公園他で、ライオンやチーターなどを撮影するのにこのレンズを使ってから。

高画質でありながら使い勝手のいいレンズだと、日本に帰国後すぐに、同レンズを購入するに至った。もちろん中古だ。

使わない機能は無いほうがいい、

シンプル・イズ・ベスト!


野生動物の動画撮影となると、この焦点距離ではほぼ間違いなく、三脚などに固定されたビデオ雲台を使用する。
という事で手振れ補正はほとんどの場合、不要の代物。

撮影現場がアフリカのサバンナが多い身にとって、その耐久性、信頼性に関しては非常に重要。

道中激しく振動する車に常に揺られる環境では、やはり壊れにくい、シンプル・イズ・ベストという事になる。一度の撮影で1ヶ月以上ぶっ通し撮影、走る道のほとんどは未舗装路。

レンズが使えなくなってしまっては話にならない。

このレンズ、非常にシンプル、スイッチ類が一切付いていない。
フォーカスリング、ズームリング、絞りリングの三つのリングに三脚座が付いているだけ。

三脚座は取り外し可能だが、取り外して使う事は無いな。
手持ちでの写真撮影でも三脚座に手を置いて撮影する、そうしたほうがズームリングやフォーカスリングの指先を使っての微妙な操作がやりやすい。


レンズ内手振れ補正が起こす不具合

手持ちでの撮影で非常に重宝する手振れ補正。
レンズ内手振れ機構などのハイテク、精密機構は壊れやすいという事に結びつく。
上記のような苛酷な環境で使っていると補正レンズが光軸の真ん中に戻らなくなってしまったりするのだ。

レンズが進化し、最近のレンズではそんな事は発生しないのだと思われるが。

僕自身は何度も、撮影地で、手振れ補正の不具合にでくあしている。

画面が標準、広角系のレンズだと偏ボケになったり、右半分でピントが合っているのに、同一距離だというのに左の一部がピントがボケたようになったり。望遠だと全体が滲んだり、ピントが甘くなったり。

そんな症状が現われた時は、電源や手振れ補正のスイッチを、オンにしたりオフにしたり。

レンズが壊れたか?と一瞬ドキッとするが、大抵回復する。

大抵はそれで戻るのだが、それでも戻らない時は、レンズを外して振ったりと荒業を使用。

それでもまだ戻らないと、手振れ補正の付いていない別のレンズを使ったりする。

手振れ補正機能が原因で、レンズが使えなくなるようでは何のための手振れ補正か分からない。


手持ちでの写真撮影、動画撮影などでは、非常に重宝する機能でも、しっかりした雲台を使うことが前提であれば、まずいらない手振れ補正。

使わないのであれば、無きに越した事無いのだ。

いろいろ機能があるのは便利だったりするが、いい事ばかりでは無い。


以前使わせてもらったタムロンの150-600mm、使い始めは非常にシャープだったのだが、使っているうちに画質が悪くなった。

おそらく、手振れ補正レンズが真ん中から少しずつずれていった事が考えられる。

レンズ内手振れ補正が無いレンズのメリットは、個々のレンズは確実に光軸上最良の場所に配置されているという安心感だろう。


良い点、ズームやフォーカスで全長が変わらない


上から順に、ズームリング、フォーカスリング、三脚回転座、絞りリング

このレンズ、ズームリングを回しても、フォーカスリングを回しても、レンズの全長が変わらない。


これもまた、非常に大きなメリット、動画撮影中ズームしても、レンズの重心が大きく変わらないので、一旦前後バランスを取ってしまえば、後はあまり動かす必要がない。

60-600mm、150-600mmなどズームと共に大きく伸びるレンズの場合、ズームする度に雲台のバランス調整が必要だ。
この120-300ズームを動かすと多少バランスが前後に移動するが、許容範囲。
ズーム全域において手を放してもほぼバランスが取れるようになる。
厳密には、微妙に調整する必要がある。

それと、レンズが伸び縮みしない密閉された構造なので、埃の多いところで、ごみがほとんど中に入らないので安心。
いくら防塵防滴レンズでも、ズームとともにレンズが伸び縮みするレンズはレンズが呼吸するわけで、空気と一緒に細かな埃などがレンズの中に少しずつ入っていく。

シグマ 120-300mmのズームリング、フォーカスリングの滑らかさ


静止画撮影にも言える事だが、動画撮影においては、フォーカスリングやズームリングの動きの滑らかさは静止画の比にならないぐらい非常に重要。

その動きがそのまま映像となるからだ。
このレンズ、現在筆者の使っているレンズの中でリングの動きの滑らかさはいちばんいいかもしれない。

硬すぎず、やわらかすぎず、非常になめらかに操作出来る。

動き始めカクカクと動き出す事も全く無く、超微妙な動きも自由自在。

一眼用オートフォーカスレンズでこの滑らかさ、作り手の極限までのこだわりを感じるレンズだ。


こういったカタログにも数値的に表現できないところを完璧なまでに仕上げる、シグマさんの技術陣営の魂を感じるのであった。言い過ぎか。

それぐらいこのレンズの、フォーカスリングの動きは滑らか。
フォーカスリングだけでなくズームリングの動きもまた、めちゃくちゃ滑らか。

トルク感も、それぞれ完璧だ。

ゴムローレットの滑り止め、指にしっくりと食いついてすべりづらく使いやすい。

ズームリングもフォーカスリングもその幅といい、絶妙のバランスで配置されている。

ズームリングがフォーカスリングよりも一回り太くなっているのも、絶妙に操作性を良くしてくれている。
使い続けているから、手がレンズになじんだのかもしれない。

リングの操作性は、業務用ビデオレンズに匹敵する滑らかさと操作性だ。

こだわりの技術陣の、魂のこもった工作精度なのだろう。

業務用レンズ、操作性は飛びぬけているが、値段も飛びぬけているのだ。


ゴムローレットの素材も、購入から10年程度経つが(中古)、若干ゆるくなったが、ブヨブヨになる事も無くしっかりとした質感を保っている。

フォーカスリングは無限遠から最短までの回転角は120度無いぐらい。
遊びもほとんどないので、フォーカスで行き過ぎたとき、戻すのも簡単。

フォーカスストロークはもう少し欲しいところだが、その高精度の作りと相まって極微妙な動きも可能なので、野生動物のフォーカシングも非常にやりやすい。

フォーカス目盛りはしっかりと付いているので、レンズの距離情報を確認できるのでありがたい。


ちなみにフォーカスリングも、ズームリングも回転方向はニコンと逆。

ただ、絞りリングを含め、一般的なビデオレンズと回転方向が全て一緒なので全く問題は無い。

頭の中では、ニコン回転、ビデオ回転と切り替える。
重要な撮影のときは、いったんイメージする。
ニコンレンズを使うときは、頭の中で何度も、ニコン回転と叫ぶのだ。

使い続けられる安心感、完全機械駆動可能

さらに、ズームもフォーカスも完全機械駆動。

使っていてものすごい安心感がある。リングに直結の駆動機構。
電源も何も必要ない。

接点不良で使えなくなる心配はゼロだ!!!

シグマ 120-300mm f2.8の絞りリング

操作スピードも、段数も自由自在に操作出来る絞りリング


初代シグマの120-300mmf2.8、ニコン用には絞りリングが付いている。

残念ながら後から販売されたレンズからは、この機能は失われてしまった。

動画撮影、このリングがあると無いとで、撮影スタイルは大きく変わってくる。

屋外での撮影中、日が出たり曇ったり、さらには被写体が日陰から日向へ、はたまた日陰に戻ったり、撮影状況は刻々と変化する。

そんな条件下での撮影は、ほとんどマニュアル露出。

写真では全く関係ないが、動画だとそんな状況の変化にいかに対応するか、絞りリングがあると無いとではその操作性に雲泥の差が出てくるのだ。

絞りリングがある事で、1/10段の調整であろうと2段の調整であろうと、素早く動かしたり、ゆっくりと動かしたり、自由自在に変化させる事が出来る。

更に、アナログ操作なので、撮影中でもカクカクならず、自由自在に滑らかに明るさを変える事が出来る。



絞りリングは魚眼レンズとも共用部品!

ただ、この120-300mmf2.8の絞りリング、他のシグマ製レンズとも共用のようで、300ミリで使うにはちょっと幅が薄すぎる。

魚眼レンズとも同じ絞りリングを採用しているのが、ちょっと残念に感じる点。

もっと幅があれば操作がやりやすくなるのだが。

マイクロフォーサーズでマウントアダプターを使う事が多いので、ボディとの間に多少の余裕が出切るのでマイクロフォーサーズでの操作性はそれ程問題ない。


しかし、D850など、マウントアダプターを介さずでの操作は、絞りリングの幅が狭く操作しづらい。

そもそもD850だと、絞りリングを操作するとカシャカシャと音が入るので動画では使えない。

だからニコンのカメラで使うときは、パワー絞りを使わざるを得ない。
ニコンのパワー絞り、とっても便利な機能、カメラを構えながら右手中指、薬指でプラス、マイナスと操作出来る。


フィルター径105mm

このレンズ、先端部分に105mmのフィルターがくっつく。
そこで、疑問が生じる。

300mmでf2.8だと最低でも口径は107mm必要な事になる。

あれれ?107mm無いという事は、f2.8ないという事。
フィルター径が105mmという事は、有効口径はもっと暗い。

実際はもっと小さいだろうが、105mmが口径だとするとf2.86、許されている許容範囲だという事なのだろう。

実際フィルター開口部の口径を定規で実測してみると101mm

その口径で明るさを計算してみると、f2.97、許容範囲なのかな?
ま、300mmf2.8よりも暗い事は確かだ。


後部差し込みフィルターは付いていない

サンニッパなどには付いている後部差込フィルターはついて無い。
フィルターを使うとなると105mmと結構大口径のフィルターが必要だ。

ただ、後部差込フィルターのような穴が無いので、密閉性が高く、ごみなども入りにくい。

苛酷な環境で手荒に使うには逆にメリットともいえるだろう、さらには光学系には必要ない2面の反射面を増やさないで済んでいる。

使用しているニコンのサンニッパ、結構中にごみが入る、やはり後部差込フィルターの穴が原因のようだ

筆者の使っている120-300mmf2.8も過酷な埃っぽい状況で使い続けているのにもかかわらず、中にごみはほとんど見られない。

全長が変わらず、後部差込フィルターも無いレンズ、密閉性が高く、さらに頑丈、ある意味サバンナでの野生動物撮影用にデザインされたレンズのように感じる。


フード

焦点距離120mmからのフードなので、かなり短く300mmで使うには物足りない感がある。

金属製のしっかりしたフードで、先端にゴムカバーが付いているので安心して地面に立てられる。

レンズへの固定もネジ一本で固定するのだが、しっかり確実に固定出来る。

しっかりと絞めれば、ガタは全く発生しない。


僕がマイクロフォーサーズでこのレンズを使う時は、先端のゴムカバーを外して、ニコンのサンニッパ用のフードを重ねて使う。

逆光時のコントラストが大きく改善される。

オートフォーカス


動画では筆者はオートフォーカスは使わないというか、GH5に使用しているマウントアダプターは電気接点の無いタイプなので、使えない。

D850でも動画でのオートフォーカスは性能的にほとんど使えないので、

一眼レフ写真撮影のオートフォーカスのスピードと精度について。


ナイロビ、一般人モトクロスレースの様子


上の写真、いずれも焦点距離220mm、f4、フルサイズで撮影。


フォーカスの駆動のスピードは超音波モーターの例に漏れず、す速く静か。

シグマ初代120-300mmf2.8のフォーカスのスピードはニコンの初代サンニッパと比べると、トルク感に欠け、若干遅いようにも感じる。


注意が必要なテレコンを使用してのオートフォーカス

ただ、ニコンのテレコンバーターを使用すると(要改造)、シグマ120-300mmf2.8は、フォーカスが行ったり来たりして決まらない。

ニコンのテレコンを使う場合はMF操作が無難。

シグマ純正テレコンだとこの不具合が起こらないのかは、まだ不明。

今度中古で良品を見かけたら購入しようと思っている。

筆者が使ってみての印象に過ぎないので悪しからず。


描写性能


開放f2.8は芯がありながら柔らかな描写


開放からカりカりの画質が出るかといえば、そうではなく、少しだけフォギーがかった描写になる。
炎天下で開放はあまり使えない?大抵ちょっと絞る。

いつでも、開放から安心して使えるレンズではないのだな。

しかしながら、色収差はf2.8の開放でも非常に良く補正されているので、夕暮れ時、曇り空、雨天時のf2.8開放はなかなかの味わい、独特の美しさをかもし出してくれる。

カリカリ二ならず、フワッと柔らかな描写。


今時のカリカリシャープレンズには無い、印象的な感じ。
ごちゃごちゃした下草、前後共にとろけるようにボケていく。

何気ないシーンもそれなりに写し出してくれる。


草原でたたずむシマウマの子供 300mm、f2.8開放で撮影



拡大してみたのが下の写真。


ピントに芯が残っていながら発生する球面収差は美しいフォギー効果を生み出してくれる。

ボケはじめも非常に自然で、芯を残しながら被写体周辺から自然に溶けて行くようなボケ。

サンニッパの全体が平均的にボケていくのと比べると大きな違いがある。


同写真、ピクセル50パーセントに拡大して出したもの



拡大すると良く分かるが、なかなか美しい印象的な描写をしてくれている。


ある意味ボケ始めの美しさ、前後のボケも、ニコンサンニッパよりも柔らかく印象的かもしれない。


120-300mmの全焦点領域で、描写の変化がほとんど感じられないので、動画でズーミングしても全く気にならない。

しかしながらズームするごとにフォーカスは若干修正する必要があるが。



絞りf4で撮影、一気にキリリと引き締まる


f4に一段絞ると、一気にしまりが出るが多少柔らかな感じ。


f4に絞ると炎天下でも十分に使えるようになる。


ボケは前後とも非常に柔らかく美しい。


上の写真はf4に絞って撮影したヘッドライトを点けた京王、井の頭線。抜けは良過ぎず、程よいフレア、ゴーストが発生。


高輝度部分の明るさも適度に表現され、夕焼けの光も柔らかく全体に回り込み、写真全体の雰囲気も見た感じに近い自然な印象に仕上がる。


抜けが良すぎると、被写体によってはくっきりしすぎて、こういったものの雰囲気が表現しにくくなったりする。




f5.6に絞ると、おそらく非常にシャープ、画面全体にわたりカリカリにシャープになる。


それでいてボケは前後とも非常に美しい。


f8、f11、は野生動物の動画撮影でよく使用する絞り。


どちらもピントがあった部分はカリカリ、それでいてボケは自然。

f11まで絞れば、ズーミングしてもフォーカスの微調整ほとんどしないでもいいほど。

このレンズ、120mmから300mmへとズームするとフォーカスが前後に多少移動する。

特に300mm近くでフォーカスが大きく移動するので、動画での撮影中はうまーく、その焦点距離の手前でズームを止めたりして使う。
専用でない機材で、専用の機材のように使うのもなかなか乙。

動画で使うにあたって、このレンズ唯一の欠点かな、きっと。

f11に絞ると、そんなピンボケも最小限に抑えられ、ある意味許容範囲に入るのだ


f16に絞ると、画質の低下を感じるようになってくる。


f16はまだ許容範囲だけれど、f22まで絞るとかなり甘くなってしまうのでほとんど使う事は無いかな。


ちなみに最小絞りはf32.

まとめ


発売から19年(2024年現在)経つレンズ、既にかなり古いレンズの部類に入るけれど、光学系的には今でも十分使える高性能レンズ。


このレンズに好感が持てるのは、全身金属ボディでありその工作精度の高さ。

長年振動の激しいところで使用しているが全く、がたが発生していない。

絞りリング、ズームリングも驚くほどにシットリ滑らか、動画撮影でも自由自在に操作する事が出来る。

この初代と次のモデルは確かZEN仕上げとか言っていたかな?金属表面に薄いゴムのコーティングされたような塗装。

このコーティングが結構はがれやすい。

面白いのは、いいのか悪いのか、塗装がはがれて出てくる黒く塗装された下地がZEN仕上げ以上に美しいのだ。

下地まで磨き込まれたモデル、見た目だけでなく、中身もしっかりしているという事だろう。
考え抜かれた、シンプルデザインの全身高精度金属ボディの超実用レンズ。

使うほどに、愛着が湧いてくるレンズだ。


とりあえず書き起してみました。
写真は近々アップします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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