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ミソジニーが僕らを締め付ける

では三回目です。
今回も石川優実さんの新著から引用して
ミソジニーについて考えたいと思います。

自分の意見に従わせようとする男達(p69)より引用
ミソジニーという言葉がわかりやすく再定義されていた、それは簡単に言うと「ミソジニーとは家父長制に抗議したりそこから逸脱しようとする女性に対する制裁行為」だと言うこと。

詳しくは著作で、この箇所はとある出版社がSNSを用いた女性軽視から生まれる差別発言を繰り返す人達へハッシュタグミソジニストを用いて抗議運動を行い、それに反発する抗議の声を例にあげわかりやすくミソジニーを説明している箇所を一部引用しました。

ミソジニーは女性を嫌うという単純なものだけではなく、そこには既存の社会構造にしがみきたい人達の思惑から生まれると理解する。

ここをしっかりと読み解くと、実は男性が日常で苦しんでいる源がわかります。

ミソジニストとは家父長制を尊重するものと捉えたら、その家父長制はあなたに役割と共にいわゆるプレッシャー(重圧)を押し付けていませんか?
「父親で有ることは稼げる事」などの負担をさりげなくあなたに持たせる家父長制。

男だからとありとあらゆる場面であなたに役割を押しつけるのは?
女性?
僕はこれは男性社会を尊重してもらいたい人達が生み出している歪みだと捉えています。
そしてそこにはこの家父長制が横たわっている。
例えば一制度である結婚制度にもこのミソジニーな考え方は染み付いています。

結婚制度について著作でこのように語っています。
この女性をぜひ男性に置き換えて読んで見て欲しい。

「結婚」についてもう一度考えて見た(p116)
「結婚していないことは寂しくて惨めな事だ」とか、「男性に選ばれなかった自分はダメなやつだ」というような思いを自分に対して思っているという事に気づかされる。

そしてこの後の制度への捉え方を変える事を書き記してくれています。
フェミニズム思想が性役割を解放する。

フェミニズムの本を読むときはあなたが男性で有ることを一度止めて見ることがとても大切です。
もし女性学を読んでいてしんどくなったら
あなた自身が依存している男性性を生み出した言葉達を振り返ってみましょう。

男らしさはあなたらしさではありません。

では次回はこのジェンダーロールに依存するその気持ちを読み解き書きたいと思います。





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