「人物線」という言葉に、新概念を追加したい
メタバース進化論で紹介されていた分人主義をぼんやりと考えたいたところ、タイトルの「人物線」という言葉が舞い降りてきました。
世界線の概念を流用して、分人の「人物線」を提唱したい
「人物線」という言葉は、既に作画用語で「人物の線」という意味で用いられています。
が、私が提唱したいのは、シュタインズゲートなどのタイムリープ物ですっかりお馴染みとなったSF用語の「世界線」からの概念の流用です。
SF用語の「世界線」とは「過去から未来までの一本線の世界の歴史」。
転じてパラレルワールドとか、「様々な世界が多数ある中での一つの世界を表す言葉」として扱われています。
何かしらの出来事があって世界が変化すると「世界線が分岐した」とか言ったり。
で、「人物線」はその世界線の概念の人間バージョンです。
例えば、ある人が小学校〜中学校〜高校〜大学〜社会人として生きてきた歴史を一本の人物線と考えたとして。
VRChatなどのVRSNSを始めてメタバースの住人としての生活を始めたら、ユーザーネーム(私の場合だったら「青雪たい太」)として生きていく歴史が、新しい人物線となります。
Vtubeだったら、Vtuberとしての名義とYoutube上の活動歴といったキャラクターが人物線になるでしょう。
VRに限らずとも、例えば作家だったらペンネームと共に世に送り出す小説が人物線となります。
作画用語として描画線を指す意味とも混同することもなく、かつ人物の輪郭線から連想する意味としても……個々の「人格の輪郭」を指す言葉としても……違和感ないと思います。
そこに世界線で用いたれてきた概念を重ねて、分人としての歴史を指す言葉として「人物線」という言葉を再定義したいのですが、どうでしょうか?
メタバース家系図projectとしての「人物線」
この意味での「人物線」という言葉が普及すると、メタバース家系図での個々の考え方がより容易になると考えています。
家系図で線というと系図線、誰と誰がどんな間柄で結ばれているという意味になりますが、実は私が思い考えているメタバース家系図とは「個々の歴史」という縦軸がメインなのです。
まず最初に、個人の過去から未来を繋ぐ、縦軸の一本の「線」があります。
そして分人としての活動を始めたら、分人ごとの「人物線」もまた分岐して生まれます。
就職や結婚といったイベントは、この人物線の線上に「点」として記録されます。
この人物線にある点と、別の人物線にある点を繋ぐのが横軸の系図線です。
人と人との関係図は縦横無尽に繋がり絡み合いうもので、複雑です。
その関係図を記録する物といえば紙媒体で、平面図となっていました。
どうしても歴史という時間軸も記録しようとしたら、別紙別図に分けて記録するとか。
でも、今は21世紀です。
メタバース空間という新たな広がりも人類は手に入れました。
ならばこそコンピューターの3D技術を使って、時間軸も含めた3次元的な立体図を用い、関係図の表現方法をアップデートしてもいいのではないでしょうか。
図は図でも、2次元的な平面図ではなく、3次元的な立体図がメタバース家系図なのです。
「人物線」に新概念、どうでしょうか?
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