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我が家でのダンス

昨日のこと。もうすぐ夕飯を作らないといけないというのに、お昼ご飯を食べ過ぎた私はお腹が空いていなかった。しかも今晩はお肉。ビール飲みたい。なのにこのままじゃ食べれない…。そんなときは!と思いついて、娘たちに言った。

「今からダンスターイム!」

最近のお気に入りの音楽をかけてのりのりに踊ってみせる。次第に子たちもステージに(もちろんステージなどはない)。我が家では時々こうして娘たちと踊る。


3年ほど前、初めて舞台に立った日の興奮は体が覚えてる。緊張からの解放、そして放心。とても疲れたけれど、とにかく楽しかった。この感じ、嫌いじゃない。そういえば、大した回数ではないけれど大学時代も舞台に立ったことがある。JAZZサークルのビックバンドに所属し、ドラムを叩いていた時期がある。あの頃も私は舞台に立つのが好きだったろうかと記憶を辿る。青春真っ只中だった私は残念ながらあまり集中していなかったのは確かだけれど、間違いなく楽しんでいた。


そんな頃から約20年。久しく誰かに見られることとは無縁だったわけだけど、今ここに来て、私たち親子は再び舞台に立てる日を夢見てる。現在3歳の次女は、前回の公演動画を一人で見返しながら「これしたいの!」と訴えてくる。小1の長女は、体育の授業で考えたダンスのふりを見せながら「テレビに出たい」とまで言ってきた。二人ともダンサーやん、と心でつっこむ私。

ダンスを習ったことなどない素人な私だけど、そんな私でもダンスにたくさんの楽しい要素があることには気付いている。我が子とのコミュニケーション、メンバーとのコミュニケーション、身体表現、創作、稽古と本番の緊張と解放…きっとまだまだあるだろう。

コロナな今だけど、叶う部分もある。やはりダンスは暮らしの中にあるから。コロナな今だから、叶わない部分もある。だからいつかその日が来ることを祈って今日も踊る。結局は踊るのだ。

塩見めい子

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