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叶わなかった側、について

そういえば、私は「努力が実って、夢が叶った!」ということがあったのだろうか?

高校受験。市内で1番偏差値が高い高校は避け(田舎は公立の方が偏差値高い)、あえて2番手の高校を受験し、合格。

大学受験。美大受験を諦めた。代わりに難関国立大を目指す。が、センター2日目の数ⅡBの表紙をめくった瞬間諦めた。絶望していたところ、たまたま先生から勧められた大学をたいそう気に入り、無事合格。

就活。解禁前に既に志望度が高かった会社の内定をもらった。第一志望群はほぼ書類突破しSPIも問題なし。一次面接通過するところもあったが、結局どこもだめだった。でも早々に内定があったから特に落ち込みはしなかった。

こうして振り返ると、私は大体「叶わなかった側」なんだな。でも、不思議と悲観的に感じたことはなかった。
高校はランクを落としたゆえに、その母集団の中では上位でいられた。(塾なしで10/250位は維持し、張り出される成績表は好きだった)
大学も同様。第一志望ではなかったが、ほぼ秀で成績を収められた。何より大学の雰囲気が凄く自分に合っていて好きだった。
仕事はあまりハマらなかった。自分の不得意ばかりだった。だけどそこそこの給料と、どの会社でもやっていける力は得られた。


私は人生で始めて「叶えたい夢」を実現するために筆者こいでいる。仕事も先に辞めた。これまでの人生、なんとかなってきた。目標が叶わなくても、代わりに選んだ選択肢は、どれも納得感があった。

でも、今回ばかりはどうなんだろう?
もし夢が叶わなかったら、自分はどうやって生きていくんだろう?
夢が叶わなかったとき、代わりに選べる選択肢は、そもそもないのではないか?
叶わなかったことを、後悔しつづけるのではないか?
夢が叶わなかった側の世界って、自分にとっては未知だ。ちゃんと正気で生きていけるのか?どうやって自分と折り合いをつけるのか?