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20年来のポケモンオタクが最近手に入れたイラストの素敵なポケカを語る

最近ポケモンカードゲームを始めました、チタンと申します。
ポケモンそのものには20年触れてきた歴史があるので、一番好きなポケモンは到底決めきれないのですが、最も平和そうな顔をしているのでヤドンをアイコンにしています。

この記事の内容は既にタイトルですべて言ってしまっていますが、

・ポケモン大好きオタクが
・ここ1か月半で買った1,880枚分のパックから入手した中で
・ゲーム的な性能とかレアリティとか関係なくイラスト的にめっちゃ好きなものを語る

ただそれだけです。
何も気にせず好きなポケモンやイラストを選んだら20種類くらいになってしまったのですが、今回は長くなりすぎないよう、血を吐きながら4種に絞りました。早速始めていきましょう。

ガラルヤドン

「ガラル」は第8世代(ソード・シールド)の冒険の舞台。赤・緑から登場しているヤドンが、ガラル地方では独自の系統への変貌を遂げている……という設定。

まずは(ちょっと違うけど)自分のアイコンでもあるヤドン。

後ろの片足をだらしなくあげてだら~~っとしている姿がゆるくてめちゃかわいい!!!!その目はどこ見てるの?何考えてるの??多分何も考えてないよね???

もうこの子の周りだけ時間の流れ方がゆっくりになっているようにすら見えてくる。絶対近くにちょうちょとか飛んでるよね。


このイラストが最も秀逸なのはポージング。
ヤドンにはしっぽを使って釣りをして獲物を捕らえるという性質がある(ただし鈍感なのでしっぽに獲物が食いついても全く気付かないらしい。生物としてはとんでもない欠陥だがそこがまたかわいいのよ)。

その釣りの最中なのにこの目、この表情。川釣りしながら空見上げてるやついるか???

なんともぼんやりとしたヤドンの魅力が、画用紙に描いたような優しいタッチで表現されているのがもうめちゃくちゃ好き。
背景の植物が割と写実的というか、現実に近い雰囲気で描かれているおかげでその辺の茂みをかき分けたらヤドンが釣りしてるんじゃないかって思わせてくれるところも好き。オタクは現実と創作の境目が溶ける瞬間が大好きなので……

ちなみにガラル地方のヤドンは、カード右下の図鑑説明にもある通り「ガラナツ」というスパイスを主食にしているので、しっぽがスパイシーな味わいらしい。

それが技名の「ぴりっ」にも反映されているのかな。こういう細かいところまで抜かりないのがポケカの美徳の一つだよね。
ただ、だとしたら「食料はガラナツがメインなのになんでわざわざ釣りをしているのか」「そもそもスパイシーなしっぽに食いついてくれる魚はいるのか」など、ヤドンの釣りの必要性や成功率が疑問視されてきてしまう。が、そんなこともどうでもよくなるようなゆるさに、たまらなく惹かれています。


リーフィア

ブイズ系統はもちろんポケカでも人気が高い。このカードは100枚に1枚の頻度でしか出ず、かつ全35種類もあるレアリティのうちの1枚なので、引けたのはかなり運がいい。

いや~~~~綺麗。第4世代で登場したブイズのリーフィアとグレイシアって、どっちも「うつくしさ」のパラメータがカンストしてると思うんだけど、このイラストはその特徴を背景にまで拡張したような美麗さ。

インテリアの密度の高さと統一感はなんとなくジブリっぽい雰囲気もあって、この子のトレーナーはめちゃくちゃおしゃれな家に住んでる上にリーフィアが「こうごうせい」をする窓際は特にこの子が快適な環境に整えてるんだろうな。

多分自営業で雑貨屋さんとかやりつつ、インテリアコーディネーターとして雑誌のコラムとかも書いてそう、だけどお高くとまらずリーフィアを愛して穏やかな生活を送ってそう……とか連想が永遠に続いてしまう。

このイラストに特に惹かれたのはまさにそのリアルな生活の気配で、この子しっぽを水槽に浸してるんですよね。植物の特徴を併せ持つリーフィアは、きっとこういう形でも水分を補給しているわけですよ。

それが見えた瞬間に一気に「リーフィアのトレーナーになる」ということの解像度が上がってきて、
「確かにリーフィア飼うなら日当たりいい窓際を全部植物園状態にするよな~」
「いろんなところで水分補給できるように家中に器置いちゃうよね~」

と妄想が止まらず、逆になんで今ここにリーフィアがいないのかわからない……と思うヤバい人になってしまった。
リーフィアの気配が浮き彫りになる素晴らしいイラスト。


レアコイル

「ジバコイルにはしないんだね?」でおなじみレアコイルくん

かんわいいいいいいいいいいい!!!!!

ご存じの通りレアコイルって金属の体を持ったポケモンなので、今までのゲームプレイの経験の中では、柔らかさよりも固さ・かわいさよりもかっこよさが強く感じられていたんですよね。

ただこのイラストはそのイメージをいい意味で思い切りひっくり返してくれるもので、今まではクールに見えていたレアコイルを暖かくて丸みを帯びた印象で描き出してくれていて、そこが本当にめっちゃめちゃ好き。

角ばった磁石の先端も機械的な正円の輪郭も、このイラストでは角も丸く見えるし丸いボディはもっと丸く見えるし、なんとも優しい雰囲気がとてつもなく愛らしい。夕焼けの雰囲気を反映してるのか、光沢もふんわりとした暖色でとてもやさしい気持ちになれる。

絵のこと何にもわかんないけど、主線の太さとか影の多色感が効いてたりするのかな。

ポケカっていろいろな人がイラストを描いていて、中にはゲーム版のポケモンの開発会社・ゲームフリークでポケモンのキャラデザも担っていたような有名な方もたくさんいるんですが、このイラストを描かれているつるたさやさんもそのうちのおひとり。

ヌメラやタブンネ、イエッサンなどかわいらしいポケモンのキャラデザを多く担当されていて、イラストとしてはポケカに加えてピカチュウスイーツやポケふたも描かれているなど、公式からもかわいい枠のイラストを描く際に重用されているような印象を受けます。いいぞ公式もっとやれ。

元からつるたさんのイラストはとても好きなんだけど、基本的にはそもそもかわいい(と僕が思っている)ポケモンが多くて、今回みたいにクール系のポケモンを描かれているのは初めて見たのでギャップで余計にやられました。

僕はあくまでプレイ+ガチャを引く楽しみを目的にポケカを買っているのでシングル買いでのコレクションはしていないんですが、つるたさんのイラストのカードだけは集めていこうかな……ほんとに全部かわいいので……

つるたさんの描かれているカードの一部。どれもこれもめちゃめちゃにかわいい。一覧はここからイラストレーター名「Saya Tsuruta」で検索すると見られます。


シロナの覇気

仲間内のDiscordサーバーで勝手に開封実況をさせてもらっているときに出た。最近発売されたパック「VSTARユニバース」で一番欲しかったので本当に嬉しい。

優勝!!!!!!!!!!!!


すみません、ここにきてポケモン以外のカードが優勝してしまいました。

シロナさんといえば当然みなさんもご存じの通り第4世代のポケモンリーグチャンピオンにして考古学者の一面を持つハイパーなお姉様。

歴代チャンピオンの例に漏れず公明正大かつ好戦的、熱くそしてめちゃめちゃかっこいい大人です。何よりとてつもなく美しい!!!!!僕も世代ドンピシャなので、一番好きなチャンピオンです。

このイラストではあえてキャラを前面に押し出さずに、抜けるような青空をはじめとした背景も広くヒキの構図を描くことで、却ってシロナさんの凛とした性格がそのまま空気感に反映されているように感じられます。この空間一体がシロナさんの性格に影響を受けてその一部になっているかのような……その一体感が本当に好きなイラストです。

ただ、今回描かれているのはチャンピオンではなく考古学者としての側面。
晴れた日に何かを思案しながら荒廃した遺跡の階段をゆっくりと歩いていくシロナさん。次なる研究の構想を練っているんでしょうか?

その横をともに行くのはぽわぐちょトリトドン。シロナさんの相棒といえばガブリアスやルカリオ、あとはおんみょ~んミカルゲあたりの印象が強く、トリトドンのイメージはそれほど強くありません。
実際、シロナさんはポケモンシリーズ4作に登場するにも関わらず、この子が手持ちに入っているのはダイヤモンド・パールの一作のみです。

しかし何かゆっくりと思索を巡らせるときには、ゆったりとした動きながら安定感のあるこの子が、きっと最も隣にいてほしい手持ちなんでしょう。
そう考えると、トリトドンは手持ちから外れてもまた別の形でシロナさんの生活を支えているんだと思います。

論文の筆が乗らないときにはもちもちのスクイーズと化して癒しを提供し、寝苦しい夜にはそばに寄り添ってひんやりと包み込み、部屋の片づけが苦手なシロナさんに代わってゴミを処分し……

……シロナさん(女性・20代後半)のリアルな生活を妄想し始めてしまったので、今回はこのあたりでやめておきましょう。



さいごに

最後といっても(自分でゲットできていないものも含めて)紹介したいカードはまだまだあるので全然終わった感はないんですが、いったん今回はここまでにしておきます。

ポケモンカードの良いところは通常のTCGと同じく「性能が強いカード」があるのはもちろん、元の作品が広く深いが故に分厚いストーリー的バックグラウンドを備えた「イラストが良いカード」もたくさんある点です(今回で言えばガラルヤドンとか、もとの設定を知っているとより深く楽しめるんですよね……)。
その結果、当たって嬉しいカードが多いのでパック開封の楽しみがすごく強いんです。

僕はプレイする前提でカードを集めていますが、プレイしない方でもポケモンファンであれば必ず楽しめるはずです。

好きな絵柄のカードがあればシングル買いするもよし、ガチャ的な運試しも楽しみたいならパックを買ってみるもよしです。一番安い奴なら165円から買えますからね。




……そういえば、今回対象としたカード(全部で1,880枚)を買うのにいくらかかったんでしょうか?あまり気にせずに買ってしまっていたので、改めて計算しておきたいと思います。

ダークファンタズマ 5,200円×3箱
スペースジャグラー 4,950円×3箱
パラダイムトリガー 4,950円×2箱
スターターセットVSTAR ルカリオ 1,711円×1箱
スタートデッキ100 790円×1箱
Vスターユニバース 5,500円×7箱
総額 81,351円




……81,351円??




…………81,351円?????1か月半で?????????







僕は幸せです


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