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セクシャリティってなんだ

生まれてこのかたまともな恋愛というものをしてこなかった私。強いて言えば中学生の時に2ヶ月だけ異性と付き合ったことがあったけれどそれは果たして恋愛と言うのか?というレベルだった。

高校以降はほぼ同性に囲まれて過ごしたのもあってか、恋愛経験はおろか出会いすらない。あればいいなあと思いつつも正直言ってめんどくさい。そんなこんなでアラサーを迎えた今でも恋愛未経験=年齢と言っても過言ではないレベルで一人を満喫している。趣味が充実してるし、仕事は割とやりがいを感じているしで特にこれといった不満はない。

けれど、周りの人は結婚だの「良い人はいないのか」などというのが一般的なため「自分はそういったものと縁遠いなあ…なぜだろう…」と思うことがある。
そんな時にふと思ったのは、下品な話ですが好きな「嗜好」のこと。私は女の人同士があーだこーだしてるのを見るのも好きだし、男女であーだこーだしてるのを見るのも好き。けれどれどちらかというと男性向けっぽい方が好き。そしていざ、「もし自分が同性でそういうことになったら?」と考えてみても全然大丈夫だということに気付く。
それってもしかして、私は同性愛者ということ…?一つの疑問が生まれた。でも異性と付き合ったことはあるし、まあまあちゃんとときめいていたりはした。じゃあバイセクシャル??まともな恋愛経験がない以上、正直言って判断材料が少なすぎる…

話は少し変わって、かなり長い間仲良くしている同性の友達がいる。その友達は本当に好きで、いつまでも仲良しでいたいなーと思っている。
ある時、もしかして自分は同性愛者かも、と思った時に「もしその子と恋愛することになったら?もしその子とエッチすることになったら?」と考えたことがあった。全然ありえないな、と思った。こんなにその子の事を好きなのに、別にエッチをしたい訳ではないし、異性と付き合った時にあったトキメキは無い。
あれ?これじゃあまるで私は異性愛者みたいじゃない?となり、なんだか訳がわからなくなってきた。

ここで整理すると、私による私のセクシャリティは2択。同性愛者か、異性愛者。その二つでなんとなく悩んでいた時、徐々にテレビやインターネットで「LGBTQ+」について取り上げられることが増えてきた。その中でピンとくるものに出会った。
「クィアセクシャル」である。

簡単に説明すると、はっきりと自分のセクシャリティを決めていないということ。(自己解釈なので、細かい解釈が違っていたらすみません。)
これを知って衝撃が走った。そもそも私は、恋愛=性的関係ありきと思っている節があった。でも、それは多分違う。
職場には色々な女性がいる。結婚をしていないのはもちろん、結婚していて子どもがいない。結婚して子どもがいる。流産経験者。独身。高齢で初めての結婚、などなど。
色々な人を知って、自分の気持ちや経験を整理して、そしてクィアセクシャルという存在を知って、なんとなく答えが出た気がした。

セクシャリティは自由なんだと思えた。
「好き」にはいろいろな形があり、恋愛だろうと友愛だろうと、「好き」には変わりが無い。性的関係を持っても嫌いな時だってあるし、性的関係を持たなくても好きな時だってある。
私の中の「好き」は「私がその人を受け入れられるかどうか」という基準でも良いんだと思った。

そのおかげで、最近ではなんだか気が楽になった。一人暮らしを始めたのもあるだろうし、自分の形が捉えられるようになってきたのもある。全てにおいて、既存の枠だけが正しい訳ではなくって、自由で良いなら自由なままが良い。
モヤモヤがだんだんと晴れてきました。これからも好きな人とたくさん出会いたいです。仲良くしたいです。


おわり

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