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リコール署名偽造事件 田中事務局長は大村知事のスパイ?なわけねえだろ!

田中孝博事務局長初公判


2021年9月24日。リコール署名偽造事件で逮捕された田中孝博リコール会事務局長の初公判がありました。東海三県では大きく報道され、Twitterなどネット上でもトレンドワードに。大きな話題にりました。ここでまた一度は沈静化していた「田中は大村のスパイ」説を唱える人が増えてきましたので、これまで何度も何度も否定してきましたが、田中は大村のスパイという説にあえて沿ってみることで、今一度検証しておきますね

2020年6月リコール会発足


Wタケダはリコール運動に参加してくれませんでした😢


リコール会が発足します。百田、有本、竹田、武田が参加したアレです。この写真に見覚えがある人は多いのではないでしょうか。この時点ですでに田中は事務局長なので、スパイ計画ならばこの時点ですでに始まっています。無名の元県議なのにどえらい大物と手を組めたのは河村たかし名古屋市長が高須会長に紹介したからだと、高須会長は話しています。田中孝博事務局長はかつて河村市長の政党である減税日本から出馬経験があるのです。

もっと言えば2019年8月、あいちトリエンナーレの時、「表現の不自由展・その後」への抗議で河村たかしの座り込みに田中は参加していますので、ここですでにスパイ計画があるはずです。かなりの長丁場。しかも大村糾弾側に参加で大村のピンチを拡大させ、相手を油断させるという用意周到ぶり。リコールの計画なんて、もちろんこの時点では微塵もありません。まさか2年がかりの計画だったのでしょうか?

左端に田中事務局長

2020年8月リコール運動開始

さてついにリコール運動がはじまりますが、リコール会は2ヶ月という長丁場、署名簿の返送があっても開封しないし、署名は数えないし、署名数も一度も発表しません。通常のリコール運動では折り返し地点で途中経過を発表しますが、愛知100万人リコールの会の会見では具体的な署名数の話には一切触れません。あり得ないやり方です。

検察によるとこの時点で6073筆しか集まってなかったようなので、これを発表してしまえば偽造署名という犯罪を犯す必要もなく、大村知事に反対している人は極小数なんだとアピールできますし、河村市長や高須会長、さらには「保守」「愛国者」には賛同者がいないと大きなダメージになったはずです。しかしこれを発表せずに、会見では逆に「反対派によるリコール妨害」の話ばかりをしてしまいます。それが本当ならば大村知事に都合の悪い話なのになぜそんなことをしてしまうのでしょうか…。

まあ、それは思いつかなかったってことにしましょう!

田中はスパイということで話を進めますので、署名偽造がバレることが前提です。バレるためには中間発表をさせて、最終提出であり得ないほど大幅に増えていればいいのです。簡単なはずです。ですが発表しません。これも不思議です。2年がかりの壮大な計画なのにどうしたんでしょうか。いくらなんでもポンコツすぎです

9月25日の中間発表会見。「名古屋にきません」発言もこの日


9月29日鈴木宗男氏に陳状

田中事務局長は高須会長と共に、鈴木宗男氏にリコール期間延長とハンコ無し署名の陳状にいきます。いくら国会議員であろうと、地方自治法を1ヶ月以内に変更するのは無理に決まっています。そこまで追い詰められていたのでしょうか。不正してバレてしまうだけの計画なのに何をやってるんでしょう。理由がわかりません


11月3日ナンバリング作業

いよいよ集計&提出です。ここまで事務局への提出日の二転三転四転もあるのですが、長くなるので割愛します。この日、署名用紙がナンバリングされてないというトラブルが発生します。署名用紙には用紙のナンバーと、署名者1人1人のナンバーが必要なのですが、後者が付番されてないことが発覚するのです。ナンバリングされてないと提出すらままなりません。そこで作業に日雇いアルバイトを使い、それでも間に合わないのでリコール運動のボランティアにも支援を求めます。ここでついに不正署名の用紙が人の目に触れることになり、いよいよスパイ計画の本丸である不正発覚への流れになります。すぐボランティアを招集すればいいものを、先に日雇いアルバイトを使うのは完全に無駄金ですがカモフラージュでしょうか。それにしてもここまで長かった…。

しかし2ヶ月もの長い間、請求代表者も受任者もナンバリングされていないことに気が付かないというのは奇跡です。リコール運動には11年前の市議会リコール経験者もいますし、なにより制度をよくわかっている河村市長が週末の署名会場に毎週のようにいるのです。よく見つからなかったものです。この奇跡も計画に入れておかないといけない超難関ミッションです。田中事務局長は偶然までも計画に入れてしまう凄腕のスパイなのでしょうね!


署名簿の開示請求

11月5日、選管の提出期限は切れていますが、選管の好意により深夜まで受付をしてくれたり、「ナンバリングは次の日でいい」と言ってくれる自治体もあり、なんとかかんとか提出まで漕ぎ着けました。高須先生はこんなに好意的に対応してくれた選管にもご立腹でしたが、スーパースパイ田中の手により選管までもコントロールしたのでしょう。危なかったですね!

しかし努力も虚しく、選管は署名簿を見ているのに偽造署名に知らんぷり。Twitterではリコール界隈がザワつく程度で、マスコミは騒いでくれません。ここでリコール反対派が不正調査をしてもらうために署名簿の開示請求を県民に促しますが、それでもマスコミは大きく動きません。

リコールボランティアによる会見

マスコミが動いたのは12月。リコールに参加したボランティアが不正署名があると会見をしたのです。参加したのは長く愛国活動をしている水野氏山下氏をはじめとした愛国者たちでした。スーパースパイ田中によってスパイ仲間として洗脳されてしまったのでしょうか。不正を訴えて会見までしてしまい、スパイ田中をアシストしてしまいます。これによって、ついにマスコミが提出されなかった署名簿を持って取材に出て、地元ニュースで大きく報道されるに至ってしまうのです。

リコール署名偽造事件に発展

年末には壮大なスパイ計画が実を結びます。ついに選管が調査を始めるのです。しかし調査には税金が5000万円もかかることに。ボスという設定に沿うと大村知事もかなりの痛手のはずです。署名が集まってないと発表するだけで犯罪にもならず、無駄な税金も使わずに潰せたのに。田中事務局長は凄腕スパイなのかポンコツスパイなのかわからなくなってきました

2月には選管から8割偽造と発表されたり、佐賀でアルバイトを使って偽造署名を作らせていたとのスクープがされたり、あとはみなさまご存知の通りです。

スパイ田中のメリット

さてここまでの大活躍でついに目的を果たしたスパイ田中は、妻や次男と共にあえなく逮捕されてしまいます。最初からバレることが目的だったので逮捕まで計画通りのはずです。それでは田中事務局長はなぜここまで壮大なスパイ計画を作り、決まっていた自身の衆院選出馬を捨てるどころか政治生命を完全に断たれ、家族を逮捕されてまで大村知事に貢献しなければならなかったのでしょうか?なんのメリットがあったのでしょうか?お金だとしたらここまでの犠牲にあなたならいくら求めますか?そのお金は誰がどう出しますか?警察の捜査が入っていますが、そのお金は誰がどうやって警察にバレることなく田中に渡しますか?

まとめ

ストレートに考えれば、議員に返り咲きたかった田中は実績作りや顔を売るために事務局長を引き受け、リコール運動を主導。しかし思った成果が出ないどころか発表するのも恥ずかしい署名数しか集まらず、偽造署名をするに至った、となるはずです。
それをこんな無理筋の話に当てはめて「大村知事のスパイだった」と言うのはなぜですか?単に大村知事が嫌いだからではないですか?

悪いことはすぐ人のせいにして、自分たちが正義であることは微塵も揺るがしたくないというのは「愛国者」の悪い癖です。陰謀論です。
大村知事リコール運動は自爆したのです
人のせいにせず、自らがまず反省するべきなのです。

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