天皇賞・春の予想

ツツジが咲き誇る季節になりましたら春の京都開催らしくなり、オーストラリアデーがあってメルボルントロフィーやシドニートロフィー、ムーニーバレーもありましたね。で、ワイン買うの好きだったなぁ。ワインぶら下げてツツジ見ながら退場門でポニーに挨拶して帰る。懐かしい光景です。今では京都名物だったツツジもビッグスワンが出来た際に馬車の通るコースができて撤去されてしまいました。そんなツツジの満開の中、行われていた天皇賞・春の予想です。

過去の天皇賞・春傾向

春の京都開催と言えば高速馬場。極軽馬場とも言われ雨が降っても水捌けがよく、よほどの大雨降ろうが高速馬場は維持されるとても軽い馬場です。皐月賞の
予想でも触れましたが、高速馬場はとにかくバランス良い馬が来ます。滅茶苦茶速い上がりを披露、とかではなく一歩抜けた末脚。他馬と比べて差はないかもしれないが少しだけ優秀な脚。それが皐月賞のジャスティンミラノでありシンエンペラーの良さでした。ジャスティンミラノは変速率高すぎて軽視、ジャンタルマンタルは変速率低すぎて酷評したんですが、見事に活躍しましたとさ。

変速率は長距離戦だけに10以上は欲しい。一番低い馬で変速率8のキタサンブラック、次にシュヴァルグランの9。ちまり2017年1着、2着です。最高は22のフィエールマン(20年1着)、シュヴァルグラン(16年3着)。次点21のフィエールマン(19年1着)。いかに変速率高い馬が活躍したかわかりますね。変幻自在のシュヴァルグラン、変動の差がないフィエールマン。なかなか奥深い結果です。

バランスって?

あぁ!皐月賞で悩んでいたのは共同通信杯組です。レース変速率差が適正ピッタリなのに変速率が高すぎる、低すぎるから総合的には不向きになってしまう。買いたかったんですよ、ジャスティンミラノにジャンタルマンタル。元々皐月賞は1800mの適性に寄りがちで高速馬場寄りだとよりその傾向が出てしまう。

そんな悩みに桜花賞馬ステレンボッシュが教えてくれました。レース変速率差を見ればいいじゃない、と。彼女も変速率高い馬でレース変速率差の適正差がないバランスのよい馬でした。

ようやく天皇賞・春の話に戻ります。
過去10年、京都開催の1着〜3着の変速率とレース変速率差を調べ、レース変速率差順に並べてみました。レース変速率差の高いゾーンをAグループ、低いゾーンをBグループに分けてみますと

Aグループ
20 1着フィエールマン    +14
20 2着スティッフェリオ   +9
20 3着ミッキースワロー   +8
18 1着レインボーライン    +7
16 3着シュヴァルグラン   +6
17 3着サトノダイヤモンド+5
23 1着ジャスティンパレス+4
23 3着シルヴァーソニック+3
17 2着シュヴァルグラン    +3

Bグループ
16 2着カレンミロティック+2
17 1着キタサンブラック    +2
18 3着クリンチャー           +2
19 2着グローリーヴェイズ+1
18 2着シュヴァルグラン    +1
19 1着フィエールマン         +0
16 1着キタサンブラック     +0
23 2着ディープボンド        -3
19 3着パフォーマプロミス -5

Aグループは3分16秒決着が多く、Bグループはキタサンブラックの驚異的レコードから3分15秒前が出てきます。これを元にAグループの基準変速率と基準レース変速率差、Bグループも出しました。スローになりやすいとAグループの台頭、高速持続勝負だとBグループ台頭、でしょうか。

今年の出走馬を見てみよう



レース変速率差の高い順に並べて9頭をAグループ、残りをBグループに分け、それぞれ適正を見比べてみました。

Aグループ
スカーフェイス       +10
プリュムドール       +10
サリエラ                  +9
ディープボンド       +9
スマートファントム+8
メイショウブレゲ    +8
ブローザボーン        +6
タスティエーラ        +6
ワープスピード        +6

Bグループ
チャックネイト        +5
ゴールドプリンセス+4
ハピ                          +4
テーオーロイヤル     +3☆☆
シルヴァーソニック+3☆☆
ドゥレッツァ            +3☆☆
サヴォーナ               +1
マテンロウレオ         -1

人気馬が揃って適正が高いです。特にテーオーロイヤルも菊花賞馬ドゥレッツァ、昨年好走したシルヴァーソニックも変速率上位。今年は堅そうです。

予想


◎ドゥレッツァ
○シルヴァーソニック
▲テーオーロイヤル
△サリエラ
△プリュムドール
△チャックネイト
☆ディープボンド
☆ワープスピード
☆スマートファントム

人気馬は適正あるから、で終わるわけですがテーオーロイヤルは変速率上位だから適正のバランスは悪いわけですけども変速率一番高かったフィエールマンで変速率22。テーオーロイヤルは26でちと高い。☆ワープスピード、スマートファントムの変速率上位達も34や31なわけで歴代上位馬より高めなのが気になるくらいです。バランス取ればドゥレッツァ、シルヴァーソニックになるでしょうか。

△サリエラ、プリュムドールはどちらも長距離実績のある牝馬。プリュムドールは22年ステイヤーズS2着、サリエラはダイヤモンドS2着。どちらも天皇賞春に不向きなレースではありますが内枠を引いた2頭が快挙達成もあるやも。あとディープボンドですね。またも乗り替わりです。暑い時期に復活する馬ですからね。

穴はチャックネイト。不良馬場のAJCCはともかく、アルゼンチン共和国杯の内容がよく変速率低すぎないから。とはいえ、シルヴァーソニックが人気ないんでそれでいい気はしますが堅そうだから3着争いになりそうですね


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