キャロットF募集馬・ソートアフターの22

ロードカナロア産駒やエピファネイア産駒は高額になりやすく人気面では落ち着く傾向にあります。これは即満傾向のシルクやキャロでも同じでやや抽選率が落ちる傾向。意外に狙い目でもあります。ソートアフターの22はセレクトセール購入馬でもありやや高なエピファネイア牝馬でした。新規開業厩舎予定もあり様子見、と思いきや応募開始前にカタログに福永祐一厩舎予定が発表されました。それでも爆発的な人気ではなかった感じです。
今回はソートアフターの22を紹介します。

母父ディープインパクト

エピファネイア×ディープインパクトは成功例の高い配合ですが、やや母父ディープインパクトが強めに出やすく小柄かどうかが鍵になります。ソートアフターの22は馬格もあり現時点で440kg、母と同じくらい(460kg)で走るのではと。また母父ディープインパクトといえば長距離実績。

20年菊花賞2着アリストテレス、21年2着オーソクレース、21年3着ディヴァインラヴ。3歳夏以降に2200m以上で良績上げて菊花賞で穴で暴れるまで一気に育つ。春先は迷走するところまで似ています。オーソクレースとディヴァインラヴは引退まで早すぎたのが残念ですが。
母父ディープ活躍馬はディヴァインラヴ以外は母系にSadler's WellsまたはNureyevを持ちます。エピファネイアの母シーザリオが持つSadler's WellsとSir Gaylordのクロスがあり、シーザリオを構成する配合がハマるのでしょう。

Specialの血を持たない活躍馬ディヴァインラヴは母母父Include。Broad BrushとBoldskiは近親という配合。Broad Brush自身もFast TurnとPocahontasが近親でありBoldskiはNijinskyを持つわけですが、ディープインパクトの持つAlzaoの母Lady Rebecca ≒ Fast Turnの関係でありPocahontas産駒という関係です。またNijinskyといえばシーザリオの父スペシャルウィークの持つマルゼンスキー。
これらはSpecialの血を持たない場合、ディープインパクトの持つ血と噛み合うようです。あくまでPocahontasやFast TurnにこだわることなくPrincequilloを持つ似た配合があればいけるのでは?

ソートアフターの母系

Wasnah
【Nijinsky × Bold Bidder(Steppingstone)】
Steppingstone
【Princequillo × Balladier × Sir Gallahad】
Pocahontas
【Roman × Princequillo】
Roman
【Sir Gallahad ×(Sun Star × Command × Sweep)】
Balladier
【Black Toney(Command+Ben Brush)× North Star】
ソートアフターの持つWasmahが持つ血が先程紹介したものと近しいものを持ちます。Pocahontas≒Steppingstoneと言えます。Kris S.の母Sharp QueenもPrincequillo、Bull Dog、Peter Pan、Ben Brush、North Starを持ちますのでエピファネイア、ディープインパクトが持つ血を活性させているわけです。

ソートアフターの配合自体はディープインパクトを活かしきれない配合でした。Burghclereが持つHyperionやCourt MartialをDanzig経由しか持たず、Sir Gaylordのクロス持ちのディープ産駒にすぎませんでした。母として配合するなら色んな可能性を持ちます。WoodmanはBuckpasserとGlamourを持ち、Chief's CrownはDanzigとSecretariatを持ち、配合の幅を伸ばしていきます。母父ディープインパクトを活かし配合していくならブリックスアンドモルタルなど人気種牡馬をつけていけるわけです。

エピファネイア産駒の欲しい血についてはシャンドゥレールやシアブリス(ブリスフルデイズの21)で紹介していますが、ソートアフターは持ち合わせており、サンデーサイレンスの4×3を持つ分これらより揃っています。

ツアー時の周回展示や動画を見てもいい馬体の持ち主でエピファネイアらしいトモをしたいい馬に見えました。福永先生がどんな馬に育てるのか楽しみですね。あまり2歳時に無理する血統ではないのでじっくりと育ってくれるといいですね。オークスに間に合えば面白いですが。

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