天皇賞春の傾向

本来の天皇賞春の姿はこの2年なんじゃないかと思うわけですが、高速傾向になればなるほど変速率低い馬に向いて内枠傾向、そこまで高速傾向でもなければ内枠より外目の枠決着な天皇賞。それも傾向といえばそうなんですが。今回は完全タイム差から見た天皇賞春を取り上げます。

天皇賞春といえば完全タイム差上位が強く変速率上位で決まりにくいのが最近の傾向。19年は出走馬の変速率が低めで変速率1位パフォーマプロミス(3着)、変速率4位グローリーヴェイズ(2着)と上位に好走しましたが、18年は変速率上位が揃って撃沈。ミッキーロケットの4着が最高(変速率5位)。

完全タイム差上位は毎年連対しており、19年は1位タイのグローリーヴェイズ(2着)、5位タイのフィエールマン(1着)とパフォーマプロミス(3着)で決着。18年2着シュヴァルグランが完全タイム差1位で好走。1位から流すのも手かもしれません。

といったように完全タイム差順に並べて評価する予想となります。出走馬の半分(20年は14頭立てなので7頭・7頭にわかれます)で完全タイム差上位・下位と分けて上がり3F順を調べていきます

次に上がり3F。

完全タイム差上位・下位とも上がり3Fの速い馬、ではなく低い馬が好走しています。18年1着レインボーラインは完全タイム差上位内でワーストの上がり3F(35.8)、2着シュヴァルグランは3番目に遅い(35.2)。3着クリンチャーは完全タイム差下位でワーストの上がり3F(36.6)。19年3着パフォーマプロミスは完全タイム差上位で最速タイの34.2。グローリーヴェイズが3位の34.3。フィエールマンが4位の34.4。

最後に変速率。

こちらも完全タイム差順で上位・下位それぞれ分けて判断。18年1着レインボーラインと2着シュヴァルグランは変速率2番目に低い。3着クリンチャーは完全タイム差下位で2番目に低い。19年1着フィエールマンは完全タイム差上位で2番目に低い。グローリーヴェイズは4番目。

評価としては完全タイム差順に並べて変速率低い馬をチョイスすれば良いというレースです。更に強調するなら上がり3Fが低めならなお良い。

昨年なら完全タイム差上位で変速率低い馬。メイショウテッコン、フィエールマン、ヴォージュ、グローリーヴェイズの4頭。結構わかりやすい。

次回は今年の天皇賞春出走馬の完全タイム差順に紹介します。ちなみに昨年の覇者フィエールマンは変速率が高いことを先にお知らせします。


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