部署横断の入社準備を、kickflowを使って統制した話
入社準備って大変ですよね。
ミスった時の業務インパクトも中々に大きく、どうにか避けたいところ。
ただ、「人事・労務・総務・情シス」と部署/役割間での連携があって、それぞれのゴール(責任範囲)が異なるため、漏れが発生しやすい。
弊社でもミスや漏れが多発したので、対策としてkickflowというサービスを利用して、入社準備をワークフロー化しました。
こんな方法もあるよ、と頭の片隅でも置いて頂けますと幸いです。
何をどうした
Before
・人事が独自のマスターデータを持っており、スプレッドシートへの転記が遅れがち(全情報が揃ってから書くから。気持ちは分かる)
・スプレッドシートが壊れるし、全部署で共用するからよくデグレる。
・必要情報だけ書き込むルールを作っても、風化して問題がループする
After
・氏名&部署が確定した時点で人事が稟議を起票するので、トリガーが早い
・スプレッドシートへの書き込みは、Webhook&GAS。(更新頻度が最低限に)
・内定→稟議起票という仕組み化のため、人が変わっても風化しにくい
※サービス側で必要なデータ登録を強制するため、記載漏れも無い
解消した問題点と発生したメリット
■解消した問題
1:メール&Slack通知により、対応漏れが無くなった。
以前は入社準備というチャンネルに人事が通知 → 各自でスプレッドシートを確認。という流れだったため、
自分でタスク管理+リマインダーを設定する必要があった。
kickflowはメール&Slack連携通知が標準で付いてくるので、通知が毎日届き作業忘れの防止に貢献。
↓トリガー毎の細かい設定が可能
2:人事からの連絡が爆速に = 余裕を持って対応できる。
そうなんです。氏名と所属部署さえ分かっていれば、それ以外は後からでも何とでもなるんです(ただし、当社比です)
3:スプレッドシートのデグレーション抑制
他部署と共有するシートに、手作業で書き込む事の怖さよ。
言った言わない
更新漏れ、更新ミス
壊れたんでバージョン戻しました
からの
戻しすぎ問題
入社シートの増殖バグ(人災)発生。一体どれがマスタシートなんだ・・・
もう書ける事いっぱい。事件はスプシで起きている。
それがですよ。
kickflow上で各部署の入力データをWebhookでマスターシートに転記。
それを各部のシートに参照関数で持っていけば・・・ほら護身完成。
共通データはBOTに転記させて、各チームの個別データを
部署毎の別シートで運用すれば、お互いの聖域は守られます。
おまけ
今回利用したkickflowは、レゴブロックの様に自在にワークフローを作れる面白いサービス(個人の所感ですが)。
そこで、今回の改善にどう役立ったのか、一部ですが記載しておきます。
1:並列承認が出来る
以前利用していたWFサービスでは、平社員同士がお互いに承認する事が出来なかった。
例:自分より役職が上の、上長以上でないと承認者に指定出来なかった。
ところがkickflowだと承認フローを自由に設計可能なので、
平社員同士の承認経路などもOK。つまり
「職務権限規程」に該当しないワークフローが作れる。これは良い。
2:API連携が豊富
WebHookやRESTAPI完備。
”解消した問題”の”3”で記載した処理ですが、稟議完了後は以下の処理でGoogleアカウントの発行まで行っています
稟議完了 → kickflowのWebhook → スプレッドシートへ転記 → 編集をトリガーとしてGAS発火 → 必要項目を人事シートへ転記&GoogleAPIを利用してGoogleアカウント作成
RESTAPIは今回使っていませんが、何と稟議(kickflowではチケットという)を起票するAPIも完備されているので、kickflowを一度もログインする事なくワークフローを完了させる事も可能だったりします。
環境や組み合わせるSaasサービスを考えれば、より楽な運用方法が見つかるかもしれません。
kickflowを利用した別の改善を実現したら、またNoteに書こうと思います。
以上です。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?