Unityだけで出来る！VRMポーズ固定アバターの作り方
海の底からこんにちは！ちりめんです。
今回はBlenderを使わずにUnityだけでVRMのポーズ固定アバターを作る方法を紹介していきます！
ポーズ固定アバターの仕組みなども合わせて解説していますが、とりあえず作りたい！！って方は飛ばしてもらって問題ないです！
この記事の対象
・Unityの導入ができる方
・VRMのアバターを用意できる方
ポーズ固定アバターとは…
ポーズ固定アバターとは、上の画像のようにある特定のポーズで固定されている状態のアバターのことです。ポーズ固定アバターを使用することで、デスクトップモードでも、座っていたり、寝転んでいたりするアバターを作ることができます！AFKアバターとしても使えますね！
ポーズ固定の仕組み
VRM形式のアバターにおいて通常、そのままの状態でアバターのポーズを固定することはできません。何故ならアバターをVRMにエクスポートする際にTポーズにした状態でエクスポートする必要があるからです。
そこで、アバターのポーズを固定するためによく使用される方法の一つが、ウェイトの設定されていないダミーのボーンをアバターに追加し、通常のボーンとしてVRMに設定する方法です。
この操作により、Tポーズの規定は見えないダミーボーンがクリアしつつ、アバター本体は好きなポーズを固定したままVRMとしてエクスポートできます。
ダミーボーンとBlender
アバターにダミーボーンを追加する方法として、よく解説されているのはBlenderを用いたやり方です。Blender上にVRMのアバターを読み込み、VRMヒューマノイドボーンをペアレントさせた後FBX形式でエクスポート。その後、Unityに取り込みVRMの設定。このように他のアプリを経由した作業を行うと、どうしてもアバターのリグやマテリアルを再設定する必要があります。
できればUnityだけで作業を完結させたい！ということで今回の手法を考えました。
今回紹介する方法のメリット
・Unity内で完結できるため作業時間が短くなる
・揺れものとBlendShapeの設定が引き継がれる
ポーズ固定アバターの作り方 ←ここから解説！
事前準備
Unity 2019.4.40f1
・今回使用するUniVRMの開発で使われていたバージョンです
UniVRM v0.61.1
・現在clusterで使用することが推奨されているバージョンです
・リンク先のUniVRM-0.61.1_7c03.unitypackageをダウンロードしてください
VRM形式のアバター
・今回はくつした先生のシャオンちゃん(衣装改変あり, VRM変換済み)を使って説明していきます。
※シャオンちゃんのVRM化に関して七種あきのさんの記事が参考になります。
手順0. Unityプロジェクトを作成、UniVRMの導入
はじめに、先ほどインストールしたバージョンのUnityで新しくプロジェクトを作成してください。そして、ダウンロードしたUniVRMのパッケージを開いて、プロジェクトにインポートします
手順1.アバター読み込み、複製
アバターをプロジェクトフォルダ内にインポートし、プレハブをシーンに追加します。そしてシーン上で、アバターを複製します。
※この時、プレハブ化を解除しておいてください
手順2.複製元アバターのメッシュを削除
次に、複製元のアバターのArmature以外のメッシュをすべて削除します。
エクスポート時のエラーを防ぐために、この段階で、reset renderersを押してください。
手順3.ポーズを設定する
複製先アバターのボーンを動かして、自分の好みのポーズにしていきます。
(この時、回転の軸をグローバルとローカルで使い分けると、狙ったポーズにしやすいです)
手順4.複製元アバターに移動
ポーズを設定し終わったら、Armatureとメッシュを複製元のアバターに移動させます。
手順5.モデルをエクスポート
最後に、複製元のアバターを選んでエクスポートしたら完成です！！！
※表情も固定したい場合はBlendShape Avatarを新しく追加してください。
手順6.完成！！！！！
おわりに…
いかがでしたでしょうか？ Blenderなどを介さずにポーズ固定アバターを作る場合、ポーズの変更の操作は少し大変ですが、ファイルのやり取りや正規化などの設定を省くことができます！
ポーズ固定アバターで、楽しいアバターライフを～！！
（最近、clusterアクセサリーストアにて”ちりめん”アクセサリーの販売開始しました！よければ見ていってください！）
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？