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世界初、カーボンナノチューブに閉じ込められた「一次元ガス」を撮影 ノッティンガム大学

イギリス ノッティンガム大学のアンドレイ・クロビストフ氏らのチームは、カーボンナノチューブ内でクリプトン原子を「渋滞」させ、相互作用を容易に観察できるようにする方法を開発した。直径1.5ナノメートルのカーボンナノチューブ内での化学反応を数年間調査してきた。この狭い空間は移動を制限し、観察を容易にする。そして、彼らはこれと同じことを貴ガスのクリプトン原子で行う方法を開発し、一次元ガスを作り出した。

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チームは、バックミンスターフラーレン分子(60個の炭素原子で形成された球状のケージ)に閉じ込められた単一のクリプトン原子を用いる。これらの分子は、バンデルワールス力によってカーボンナノチューブに引き込まれる。一度満たされると、チューブは1200°Cに加熱され、ケージが分解される。炭素原子はナノチューブに吸収され、クリプトン原子の列が残る。

この研究は、透過型電子顕微鏡(TEM)を使用して貴ガス元素の単一原子ダイナミクスを調査し、化学結合、反応性、およびナノスケールでの物質の状態を理解することを目的としている。TEMの直接的な観察により、貴重ガス元素の難解な結合状態と以前に見たことのない1D気体状態が明らかにされた。

詳細内容は、ACS Publicationsが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsnano.3c07853

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7


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