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新しいスタンダードを目指す。

 今日は3月11日で、アレの日ですが、今年はアレのことは書きません。ただ、WBCの先発が、被災地出身の佐々木朗希というのは、やはり栗山監督がそのあたりのことを考慮してということなのでしょうか。佐々木投手はそういうプレッシャーに負けずに、頑張ってほしいと思います。
 ということで、全然関係ないことを書きます。
 3月5日に放送された「関ジャム」で、K-POP女性グループ特集が放送されました。K-POPの女性グループの歴史と現在について、とてもよくまとまった内容だったと思います。その中で、ゲストで参加した3人が全員口をそろえて「今注目すべきはNewJeans」と言っていました。ビルボードチャートで名前はよく見かけるものの、音楽は聴いたことがなかったので、そこで初めて聴きました。とてもよかったです。
 まず、楽曲がいい。他のK-POPの女性グループと違って、肩の力が抜けたクールな楽曲が持ち味だと思います。BLACKPINKみたいに女性のカッコよさを前面に出すのもいいですが、やはり頑張りすぎている感じがします。
 それから、みんなかわいい。全員まだ10代の高校生なので、向こうにも校則とかがあるのか、K-POPの女性グループによくありがちな、やたらと髪を染めまくるメンバーはまだいません。それでもみんなかわいい。海外の文化に憧れがあるのかもしれませんが、個人的にはあまり髪を染めまくらないでほしいと思います。日本のアイドルにも1人はいるように、ショートカット担当とか色髪担当とかがいてもいいかもしれませんが、複数はいりません。(余談ですが、女性のショートカットがファッションとして認識されているのって、日本ぐらいのような気がします。外国はとにかく、長い髪が女性のアイデンティティという感じの国が多いような気がします。)
 事務所は、BTSと同じ事務所だそうです。ただ、BTSが兵役などの関係でしばらく活動を休止するので、その間に事務所として進めていくプロジェクトが必要となります。BTSと同じ男性グループだと、二番煎じになる可能性も否めないので、そこは女性の方がいいだろうという考えがあるのかもしれません。そこで始めたのが、元HKT48の宮脇咲良擁するLE SSERAFIMと、このNewJeansということのようです。
 あと、このグループ、プロデューサーが女性らしいですね。日本には、「芸能界」とはズブズブだけど、音楽的にはズブの素人のオッサンが、オッサンの妄想を具現化したようなグループを作って、その系列が幅を利かせていますが、昨今のジェンダーにうるさい世間においては、女性のグループのプロデューサーを女性が務めるというのはとてもいいことだと思います。女性からだけでなく、男性からでも、見ていて安心感があります。
 それから、これはNewJeansに限った話ではないのですが、K-POPの女性グループは5人ぐらいのグループが多いように思います。実際NewJeansは5人組です。日本の女性グループは、ももクロが4人(かつては5人)ですが、それ以外のグループは10人前後というところが多く、中には何十人もいるところもいます。同じK-POPでも、日本市場を主に見据えているTWICEやNiziUには10人前後のメンバーがいますが、やはり5人ぐらいのグループの方が、各メンバーに目配りがしやすくて、ちょうどいいと思います。何十人もいるところは、ステージにそれだけの人が集まってしまうと、逆に威圧感があります。メンバー一人一人を見ていると、とても魅力的な人も多いのに、例えば10人のグループなら、ステージ上ではその10分の1の魅力しか伝えきれていないと思います。だったら1人の方がいいという意見もあるかもしれませんが、1+1が3にも4にも場合もあります。でもこれが10人近くになってしまうと、果たして10の力が出せているのだろうかと思うときもあります。ジャニーズとかだと5人ぐらいのメンバーが普通なのに、女性グループとなると、途端に数が増えてしまうというのは、なぜなんだろうと思ってしまいます。
 さて、これでNewJeansがどんなグループか気になる人もいるかどうかわかりませんが、楽曲を聴いてみたいところだと思います。しかし、例えばMVをここに貼ろうにも、数が多すぎてどれを貼ったらいいのかがわかりません。とにかく向こうはMVに命を懸けているので、同じ曲でも数種類のMVがあります。だからYouTubeなどで検索していただいて、自分の好みのMVを見つけていただければよいかと思われます。
 いずれ、NewJeansも他のK-POPグループと同じように、日本に進出してくることもあると思います。ライブのMCで、覚えたての日本語をしゃべるのはかわいくていいと思いますが、歌詞まで日本語にする必要はありません。他のグループだとわざわざJapanese Versionを作ってくるところもありますが、K-POPもいわゆる洋楽のくくりなので、例えばテイラー=スウィフトやビリー=アイリッシュの楽曲を、本人が日本語で歌っているのを聴きたいかと言われているのと同じです。洋楽は現地の言葉で歌われてこそ意味があると思います。
 と、ここまで書いてきましたが、まだ知り合ってから日が浅く、個人的にはまだメンバーの顔と名前が一致しません。というか、ビデオによって顔が違うように見えるのは私だけでしょうか。今回はたまたま韓国出身のグループでしたが、日本でも同じようなグループがいたらいいのになぁとは思います。と同時に、K-POPは男性も女性もダンスボーカルグループばかりで、日本をはじめとする他の国のように、バンドもいなければ、日本でいうところの米津玄師やあいみょんみたいなシンガーソングライター系も全然話を聞きません。韓国には中規模のライブハウスが少ないというのは聞いたことがありますが、例えば米津玄師などはネットへの楽曲投稿から世に出てきた人なので、こういうことなら世界中でできるはずなのに。と思ってしまいます。

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