宇田 智子 さん「本屋になりたい この島の本を売る」

 東京池袋のジュンク堂書店で務めておられた宇田さんは、那覇店開店に伴い異動願いを出して沖縄へ。

 本屋さんが減っていく世の中に逆行する形で2011年7月にジュンク堂を退職し、11月、第一牧志公設市場の向かいに3畳程の広さしかない「市場の古本屋ウララ」を開業します。

 宇田さんが沖縄の人情味あふれた人達に助けられながら奮闘する姿を高野文子さんの魅力的な絵で補強しながら描かれます。

 プリマー新書版、文庫版とありますが、文庫版はその後の「ウララ」のことも書かれてあり、お得な感じですが、プリマー新書版の方が「ですます調」なので合う人にはこちらがおすすめです。

 沖縄と言えば海ですが、ふらっと「ウララ」に立ち寄ってみたくなりました。

「本屋になりたい この島の本を売る」
宇田 智子 / 絵:高野 文子
ちくまプリマー新書/2015.6.初版1刷
ちくま文庫/2022.7.1刷

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