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20230929

今宵は中秋の名月
昨夜の時点ですでにうつくしかったが、先ほどのぼってきたときのまんまるさはやはり見応えがあった

展覧会のはじまりを控えて少々ナーバスになっていたのか、またしても眠りの浅い夜を過ごした
起きてもなお眠気を引きずっているのはいつものことだけど、それにも増して昼過ぎまで尾を引いたのはきっと満月のせいだ
月の満ち欠けに影響されるとき、自分がとてもにんげんらしく感じる

いよいよ展覧会がはじまった
芳名帳を設置しに、オープンまもない頃合いに会場へ
幕をあけたばかり、鑑賞者の気配が入り混じる前の空間は、どことなく静謐だった
水面の波が落ち着き、ほんの一瞬凪になる瞬間に似ている

会場をお任せしているゆうこちゃんと、作品についてお話しした
感受性が豊かな彼女はあらゆる感覚でもって存分に感じ入って、たっぷりと咀嚼し、そこから見出した本質を自分なりのことばで相手に伝えられるひと
一番目の鑑賞者として、このうえなくすばらしい観点をフィードバックしてくれた
それだけでもう、展覧会というかたちにしてよかったなと胸を撫で下ろせる
彼女が会場にいてくれること、ほんとうに心強くありがたい

設営中もなお一部制作していたこともあり、手を離れた=書き物で言えば脱稿した状態になってそんなに経っておらず、まだまだ当事者の感覚や視点が鮮明に残っている
会期を通じて日が経ち、みなさんに観てもらうことが重なっていくにつれて、より手元を離れて俯瞰することができるようになるのだろうか
このあたりの感覚値については未踏の領域なので、まったく予測がつかない
たしかにわかるのは、想像ではたどり着けないところがあるということだけ

やるべきことはやった
あとは余すことなく味わってもらうのみ
どんと構えて臨もう


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