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20240301

弥生朔日

2月と3月って、ほんとうに細やかなところで空気感ががらっと変わる気がする
まだまだつめたさをはらむのだけれど、陽射しにはたしかにぬくもりが宿っている
花ひらくのはしばらく先とはいえ、徐々につぼみはほころんできているよ

ついたちの朝営業に向かう途中、袴姿の女性をお見かけした
そうか、もうそんな時期だね
心のなかでひっそりと、はなむけの想いを贈った

家を出たときには鈍色だった空も、到着するころには青空になっていた
ついたちが晴れてくれると、うれしさもひとしおなんだよな
来てくれるひとたちの顔ぶれも、どことなく晴れやかに映った
なにかが切り替わったような気がしたのは、わたしだけではなかったのかもしれない

坊やも概ねごきげんに、みんなに遊んでもらったり、会場の近くを散策したり、おやつやごはんを食べたりして過ごしていた
しまいにはひとしきり泣き声をあげ、抱っこで眠ってしまった
およそ生後4か月のころから、一度の病欠を除いて皆勤してくれている子
いつも連れ立って赴いてくれてありがとうね

3月、どんな日々になるかな
自分の内側の想いと、それが反映された外側の現実とに齟齬のないよう、まんまるに満ちていったらいいな

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