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20240307

くもり空で寒かったけれど、きょうも練習と自転車で森へ
案の定、きょうもヘルメットで大泣きだったけれど、一旦外して、自転車に乗ってもらってから再度トライするとなんとか被ってくれた
手には収集車のおもちゃを携えて、いざ出発

無事到着し、河津桜のほうへ
駐輪場で目の合った方がいたのでごあいさつ
降ろして遊びに行こうとすると、お声がけくださった

「きょうはお外遊びの日なんです」
「雨天順延でイレギュラー開催だから参加する子が少ないんだけど、よかったらどうぞ」

それは以前なにかしらで知って、それ以来気になっていた活動だった
よろこんで参加させてもらう

河津桜の咲くあたり、その向こうのベンチにひと組の親子さん(お母さん、お姉ちゃんと弟さん)がいらしたので合流した

お姉ちゃんが「桜の花の内側って、咲き始めは白くって、じき紅くなるんだよ」と見比べさせてくれた
そうなんだ、知らなかったよ

まず手始めに、ベンチのうしろに広がる木立のなかを散策する

幹と幹の隙間をすり抜けては得意げな顔でほほえむ坊やをみて、引率の方々の表情もほころんでいた
少々湿気を帯びた落ち葉はしっとりしているけれど、踏みしめればまだまだカサカサという音が鳴る
ふんわりとした土のふくらみ、モグラのつくったものかも?と教えてもらった

もうひと組(お母さんと娘さん)が加わり、一群は階段を降りて池のほうへ
寒さでカメもカモもいなかったけれど、都心のわりに澄んだ水がうれしかった
柵の向こうに広がる叢のあたりにはタヌキがあらわれたりもするらしい

水辺をつたうようにして進む
季節はずれの黄緑の植物を愛でたり、岩の足場を渡ったり
誰よりも活発だが多少おぼつかない坊やの足どりを、すこしおおきなお姉ちゃんがサポートしてくれたりして
身内以外のひとたちと触れる機会、それも野の散策というかたちで訪れてうれしくなる

一度森の敷地を出て、際に連なる遊歩道を行く
ここは紫陽花ロードらしく、梅雨時の満開の頃にまた歩きたくなった

斑入りの紅色椿が咲き誇っていて、みな目を見張る
引率の方がぽとりと落ちたお花を拾い、「椿の花は穴が空いてるから枝に挿すといいよ」と風車のごとく運べるように手に持たせてくれた
それがいたく気に入ったらしい坊や、両手で持ってはうれしそうに歩いていた

ふたたび森のなかに戻る
男の子たちは金属質の門扉やポールに夢中
小石を拾ってカンカン鳴らしたりして、自然のなかでのセッションに興じていた

土のうえにあるどんぐりが芽吹いていた
どんぐりが割れて芽を出し、根を張ろうとしてる姿をみたのははじめてだった
メタセコイアがちいさな松ぼっくりみたいな実をつけることも、サンシュユという黄色い樹木花も、リュウノヒゲに目覚ましいほどうつくしい青い実が成るのも知らなかった

来慣れたいつもの森でも、知らない世界がまだまだ広がっているんだね
ちょうど先日読んだ本に収録されていた対談のなかで、養老孟司先生が”虫の目で世界を見る”とおっしゃっていたけれど、まさにそれだ
視点を変え、視野を広げさせてもらったな

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