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20240512

友人の写真展を観に行く

いわゆる”写真家”ではない彼が、およそ10年かけて撮り続けてきたもの
それはとある建造物だった

ただそこに在るものを、限りなく透明なフィルターを通してみせてくれる写真群だった
この平熱のような温度感が、観る側からしたらちょうどよくてぐっときた
きけばそれなりに愛着はあるようなのだけど、それが全面に出てこないのが個人的にすごくよかった
撮るという行為、現像ないし印画紙にあらわすというプロセス、もしくは額装や設営といった観せるための準備を重ねるなかで、いい具合に昇華されたのだろうか

さまざまな角度、アングル、シチュエーション、視点から捉えられた作品群で構成されていて、ひとりの表現とはにわかに信じがたいほどだった
まるでひとつのテーマ(被写体)を軸に構成されるグループ展かのようにも映った
彼の引き出しの多さ、豊かさがまぶしかった

いいものみたなぁ
これからも続けてほしい
そう祈りながら、その想いを本人にエールのごとく伝えて会場をあとにした

きょうは母の日
わたしの母のバッグがいよいよ世代交代の時期がきていたのもあり、本人のリクエストもあっていっしょに選びに行く

当初は現在使っているものの買い替えのつもりで、とあるお店へと訪れた
店員さんの説明を受けながらお品物を用意してもらっているあいだに、ふとほかのバッグが目に留まった

「こちらはどう?」
と本人にみせてみるも、まんざらでもなさそう
手にとってみると馴染みもよさそうで、使い勝手も申し分なさげ
今回はこのお品にしよう
思いがけず、想定以上にすばらしい逸品と出逢えて、受け取る母も贈るわたしも大満足
気持ちのいいお買い物だったなぁ

実はもうひとつ、本人のリクエストがある前に、あらかじめ用意していたギフトがあった
耐熱ガラスの小ぶりなグラスひと組み
先のミラクルがあったので、これは誕生日まであたためておこうかとも思ったけれど、購入したお店の方が気を利かせてカーネーションのモチーフを取り入れたラッピングをしてくれていた
これもきょうのがよさそうだ
そう思い、おずおずと渡すことにした

「あら、ふたつももらっちゃったね 悪いねぇ
ありがとう」
そんなふうなことばを贈ってくれた
いいのいいの、孫と娘からでふたつぶんです

いつも勝ち気でケンカ腰のわたし
ドがつくほどの正直者なのに、なかなか素直になれないところもある
こうした機会に、すこしだけ改まって、お礼をすることができるからありがたいね

イベントごとって照れ臭くて苦手だけれど、こうやって自分たちなりに大切していくのっていいね

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