20230727

夕暮れのはじまる頃合い、打ち合わせに向かうために電車に乗った

こんな時間にひとりで電車に乗るなんていつぶりだろう
なにか忘れ物をしてきてしまったようなソワソワと、いつもと違うことをするときのワクワクがないまぜになる

最近、我が耳はあらゆる音を拾いやすくなった
それもあるけれど、なにより自分ひとりの内側の世界に没入したくなって、ノイズキャンセリングで音楽を聴く

とたんにしんとしたところに放り込まれ、音楽がわたしを包んだ

時間にしてわずか5分に満たぬほど
ぐっとゾーンに入った

久しぶりの感覚
なんとも快感だった

そうか、わたしはこの時間を渇望してたんだ

これからいっそう慌ただしくなろうとも、ほんの時折、ごくわずかなひとときだとしても、この瞬間をなんとかして持とう
そう自分と約束した