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20240421

海でのアーシング

薄陽を受けて熱くなった砂とはうらはらに、意外にひんやりしている海水温
初夏を目前にしたこの季節ならではの体感が心地よかった

放電して、地球のエネルギーを取り込んでいく
海水を含んだ泥っぽい砂に足先がのめり込んでいくのが気持ちいい
いまのわたしに必要なこと
魂も細胞もよろこんでいるのがわかった

坊やは最初こそお得意の『いやだ』だったけど、わたしが率先して素足になって波に向かっていくと、そんなにいやなもの/こわいものじゃないんだなとわかったらしい
徐々に抵抗をゆるめ、かすかに自分から向かっていこうとする意識が芽生えていくのを感じた

午前中のうちに海に行きたかったから、念願叶ってとってもうれしい

さぁ、母がオーダーしていたお洋服をお受け取りに行こう
住宅街を縫うようにして進むうちに、浜辺で懸命に動き続けた子はぱたりと寝入ってしまった

2週間ぶり2度目の来訪
大海原やマザーアースのごとく、あたたかく迎え入れてくれてほっとする
肝心のお品を受け取ったついでに、あまりにかわいらしいヴィヴィドな靴下をみつけて迎え入れることにした
帰り際、ご自分でつくられているお品物を持たせてくれた
こののち共通の友人を訪ねると話したら、彼女の分もいっしょに託してくれた

お昼時でもあったので、この街ですきなごはん屋さんをいくつか教えてもらう
最後に話題にあがった、おなじ道沿いのピザ屋さんに行ってみることにした

こじんまりとした店内、入り口付近に立派な窯がしつらえてある
これは期待がふくらむね
ワクワクしながら待ち、まもなく出来上がった
うすくって、素材の鮮度は抜群で、チーズはのびーるとろける
やけどしそうなほどにアツアツなのは、まさに窯から出したばかりだからだろう
すうっとお口に吸い込まれるように、ペロリと平らげてしまった

さすがはローカルに愛されるお店
こんなにおいしいものをいただけるとは…!
想像以上にすばらしいランチタイムになって至福この上ない
はやくもまた食べたいなぁ

さぁ、お店番をする友人のもとへ
道中、偶然見かけたお花屋さんで咲きかけた芍薬と大輪のガーベラをいただきながら向かう

ようやく着いた
窓越しに『こんにちは!』と声をかけると、鮮やかなレモンイエローを身にまとった友人が笑顔で迎え入れてくれる
忘れないうちにと、先ほどお預かりした手土産をお渡しした

毎度ながら、会うと元気になるひとだ
話しているうちに、軽やかな気分になってくる
会わなかった日々のなかで感じたこと、体験した出来事について交わし合う
この交歓により、さらなるよきめぐりが起こる

おだやかにおしゃべりしていると、ようやく目を覚ました坊ちゃん
彼女のことを話題にするたび、にっこりするほどに会いたがっていた子
きょうも再会できてよかったね

またまた店内で遊ぶように相手してもらいながら、ほがらかなひとときを過ごさせてもらった
坊やともひとりのにんげんとして向き合ったり、親しくしてくれたり、慈しみを手向けてくれること
ほんとうにうれしくって、わたしまで満ち満ちとしてくる

きょうはこのあたりでおいとましよう
またすぐに会えるよ、たのしみがすぐ近くに待っている

なんてすばらしい日曜日
夜になって降り出したしずやかな雨音、そして寝静まる子の寝息を聴きながら、きょうのしあわせを噛み締めている

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