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20231226

起きると、このうえなく澄み渡る晴天
冬ならではの、ごほうびのような青にうれしくなる

クリスマスの飾りものを仕舞った
「サンタさんとバイバイだよ」と言うとさっぱりとしたようすで手を振っていた
名残惜しくて泣いちゃうかなと思ったけど、案外あっさりなのね
ありがとう、また来年ね!

玄関のオーナメントを外した勢いで、おなじ場所にお正月飾りをしつらえた
一気に気が引き締まる
ここからいよいよ、年の瀬に向けて一直線

子と森で遊んでいるとき、一枚の葉が舞うのをみた
くるくるとコマのようにまわり、そのまま地面に広がる落ち葉のじゅうたんへ
すうっと引き込まれるように、しずかに落ちていった
その愛らしくも華麗なようすは、まるでちいさなバレリーナのようだった
あれは妖精だったのかしら
朝からすてきなものを目撃しちゃったな

齢1歳半を迎えたちいさな巨人さんの、ありあまるエネルギーを循環よくめぐらせるために、試行錯誤する日々
寝ているとき以外は絶えず動いていて、身体的にまだまだ成長過程にいるとわかっておらず一丁前にふるまうものだから、ぶつけたり落下したりと危なっかしくって

午前中のお外遊びでは到底足りない(精神的にはそれなりに満たされてるだろうけれど、まだまだ有り余っているようにみえる)とは思いながら、寒さや陽の短さもあいまって午後は巣ごもりがち

お母さんひとりで相手するのは、さすがに無理があるのかな
時折、限界を突きつけられるように感じることもある
なるべくいっしょにいたくてそうした暮らしを選んでいるけれど、ひょっとして同年齢の子たちと集団生活を送ったほうがすこやかでいられるのかしら
果たして、この子にとってなにがいちばんしあわせなのだろうか
いつだって思案し続けている

夕方、保健師さんから電話をいただく 
近況報告からはじまり、いろんなお話をした
気づけば、これまであまり言及していなかったことをおのずから話していた

何気なくことばにしてあらわせたのはきっと、相手が保健師さんだったからだろう
新生児期の、最高潮に揺らいでいたときのわたし(と、そんな新米母さんとは裏腹にどっしひと構えていた坊や)をよく知っている方だもの
あのときのように、するっと自分の情けないところ、かっこ悪いところをさらけ出せたんだね

心のなかに引っかかっていたしこりのようなもの
打ち明けても仕方がないと呑み込んで無きことにしていたこと
そうしたちいさな石ころのような重したちが心の奥底に沈んでいた

彼女が形式的にではなく、心を寄せて傾聴してくれたことに救われた
おかげで、くすぶっていたあれやこれやがあることに気づくことができた
まずは自覚すること、そこからはじまる

彼女がじっくりと聴き入れてくれたことは、暗闇や海底でサーチライトを灯し、ひかりを充てることに等しい

客観的な視点に立ちつつも自分なりの意見を伝えてくれることもまた、わたしが自分を肯定するための後押しになった
そうか、わたしは間違ってないんだ…!
そう思えるだけで、肩の荷が降りてラクになる

身内や近しい友人知人とはまた別の、ほどよい距離感でありながらも、事情を存じてくれて、公平な立場から感じたことを伝えてくれる
こんなに信頼をおける方がいてくださることはとても心強い
ありがたいことだなぁ

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