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20231005

子がのびのびと過ごせる環境を探し求める旅
きょうはそのひとつの候補地として、先月おじゃました幼稚園に再訪した

同園は未就学児クラスがあり、きょうはその体験会がひらかれた
ある程度の年齢までは親子で参加するスタイルを採用していて、クラス分けは歩きはじめがひとつの節目になるもよう
この夏あたりから自分の足で歩くようになった我が子は、その節目のちょうどはざまにいる
先生に相談しつつ、どのクラスに参加させてもらおうか思案することにした

ねんねや寝返りの子から自分の意思をことばにして伝えられる子に至るまで、さまざまな月齢や発達段階にいる子どもたちが一堂に会した
お招きいただいた室内で、めいめいが遊びたいように遊ぶという一時間だった

誰よりも動き回る子、文字どおりの自由闊達だった
怖気付くことなく数組の輪のなかに飛び込んでいくわりに、輪のなかに加わるというわけではなく、ただただ物理的にまんなかに飛び入って気が済んだらすっと去っていったり
寝返りの子に繰り返しおもちゃをどうぞしてみたり
月齢の近い子たちとフェルトや編みぐるみのボールをわけっこしたり
時折、お気に入りの椅子に戻っては座ってニコニコしたり
ルールにしばられず、のびやかに過ごしている姿がほほえましかった

担当してくださる先生に、ここ数日頭を抱えていたことを打ち明けてみた
絵本がだいすきにもかかわらず、なかのページを破ってしまうようになった
お気に入り(だと思わしき)本こそ、派手にびりびりといってしまう
鬱憤が溜まっているとか、注意を惹きたくて奇行に走っているとか、ありあまる体力の発散として行っているとか、そういうわけではなさそう
それでも、母であるとか仕事柄ということ以前に、本がすきなひとりのにんげんとして、とても心が痛く、どうしたらいいものかと途方に暮れていたのだった

こうした吐露に対して、先生はこうおっしゃった
「『本(紙)が破れるようになった』ということですよね」
…!
「それなら、たとえば新聞紙とか、破ってもいいものを与えてあげたらどうでしょうか」と続けてくれた

なるほど…!
『できるようになった』という視点からみつめたら、たしかにそうだ
そう捉えたら、成長のあかしじゃないか
哀しんでばかりでもいられない
これはよろこばしいことでもあるんだ
素直に発想の転換ができはじめていた

また、すべり台で逆走してしまうこともちいさな悩みの種だった
個としての意思を尊重したい一方で、ほかに遊びたいお友だちがいたら譲り合うという社会的な配慮も必要だ
両者をともに大切にしたいとはいえ、そのバランスがとっても難しい

そのことにおいて、先生の見解は
「それならば、ひとのあまりいない時間帯に遊ばせて、ひとが多くなる頃には遊具で遊ばないなどもできますよね」
やっぱりそうだよね、棲み分けるというのが賢明だよなぁ
さらには、他のご参加者からも同様の声が寄せられていたらしく、
「あちらのお母さんもまったく同じことをおっしゃってましたよ」
とおつなぎしてくださった
2ヶ月違いということもあってか、よくよくお話をきけば、ほかにもおんなじようなことで葛藤しているようだった
月齢が近いと抱える試練も似通っているんだね
そうしたささいなあれこれ、ひとに相談するほどでもないと思ってしまうけれど、タイムリーに共感しあえることってとても心強いということがわかった

帰りがけ、比較的近くに住んでいるらしい親子さんといっしょに帰路についた
それぞれ日々奮闘しているようすが伝わってきて、共感しきりだった
「また!」と手を振ってお別れした

親御さんも子どもたちもみんなよくやってるよー!
みんなまとめてハグしたい気持ち

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