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「北川景子ちゃんになってよ」

イモトさんのエッセイを読んでいて名前が上がった北川景子ちゃん。即座に思い出すのは、学生時代に付き合っていた元彼のこの言葉だった。

「いや、無理だよ」

当時そう即座に答えたものの、後になって女友達に話してみれば、「顔のパーツが似ているからメイクで寄せるのもありでしょー」「彼氏のためだよ♡」というようなニュアンスで返答があった。

思い出すだけで身震いする。

昔から誰かの好みに合わせて姿を変えるのだけは嫌だった。

小心者なので、自分の性格を押し殺してハブられないように…変な人に思われないように、枠からはみ出ないように…と周りに合わせて生きてきたけれど、容姿だけは人の思い通りになりたくなかったのだ。

こうは言っても、自分の容姿に自信があるわけでも愛着が強いわけでもない。

恐らく当時は内面を押さえ込んでいたので、容姿だけでも自分のありたいようにいたかったのだと思う。(補足ですが、整形などを批判する気は全くありません!むしろ私はしないと思うけれど好感を持ってます)

メイクも当時のトレンドのやつな華美なものは好きではなかった。それこそ今トレンドな、ナチュラルメイク…メイクをしているの?くらいがちょうどいい。これは大人になっても変わらない。(TPOは弁えている)

服装はカジュアルから始まって古着ミックスがとことん好きだった。今はなくなってしまった読者モデルの子達で構成された雑誌(やばい名前思い出せない)…は!古着MIXガールズに出ていた田中里奈ちゃんや青柳文子ちゃんとか大好きでよく真似させてもらっていた。

この2人、系統が違うのでさらにミックスさせてみたりして。

楽しかったなあ

鏡の前で何度も着替えて、自分のために服を選ぶ楽しさを知ったのはこの頃だ。

それなのに「北川景子ちゃんになってよ」ときたもんだ。

北川景子ちゃんは北川景子ちゃん。
私は私。

真っ先にこの思考が浮かんだ私は、好きな恋人のために自分の見た目まで心に偽るのは如何なものかと思った。

※補足しておくと、当時は内面や対人関係の好き嫌いのような面では心に偽っているつもりは一切なかったので、ここでは外見の話だけを取り上げている。

ここで即座に恋人に対して嫌悪を抱く。
そして今思い出しても嫌悪だ。よくもまあ1年ちょい保ったと思う。

相手も嫌な思いをしていたと思うけれど、私も嫌な思いをしたのでどっこいどっこいということにしてほしいし、もう時効だ。

今はもう子持ち母結婚歴13年(?)。
夫も私に直毛ロングヘアでいてほしいと言われたが速攻で髪をショートにした(笑)

そこからは夫、私に対してご自由にどうぞとなったのでありがたい限りだ。

愛想が尽きたのかと思ったけど、まあ見た目で好きになったわけじゃないから、とのことなのでこれが理想。ありがとね。

そして今は内面の面でも、心に嘘はつかない生活を送るようにしている。社交性は守りつつも

ようやく、本来の自分であれるようになったんだな。大人になるって、すごく楽しいな。

そう思えた瞬間を残したくて、今noteに書いてみた。

あ、『アナと雪の女王』観たくなってきた。
みんな、自分に偽らずに生きてね。

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