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子育てしながらフリーランスデザイナーとして働く上で気をつけていること

ここ数年の社会情勢のおかげで(?)、リモートで働くこと、副業・復業が当たり前になりつつある日本ですが、個人事業主として起業する人もとっても増えましたよね。

特にInstagramやYouTube、TwitterなどのSNSを巧みに操り集客する女性起業家がめちゃめちゃ多い。(私がそういう人をフォローしてたりフォローしてもらってるから感じる肌感覚なのかもですが)

女性は、男性に比べると結婚や出産などでキャリチェンジを迫られる機会が多いし、思い切りの良さやフットワークの軽さ、マルチタスク能力なんかがフリーランスという働き方を選択肢として取り入れやすいのかな?
なんて勝手に分析しています。

まだまだ「男性が稼ぎ柱になって当然」っていう考えも根強く残っているから、男性の方が会社員としての安定を手放しづらいって背景もあるのかな?

そんな前置きはさておき、今回は私が実際にフリーランスとして開業して1年経ち、自分なりに感じている「子育てしながらフリーランスデザイナーで働く上で大切にしていること」について述べていきたいと思います!

納期は倍くらい余裕をもって伝える

子育てなんてイレギュラーだらけなので、通常通り何事もなければ3日あれば余裕で終わる仕事であっても、急に子供が熱出したり、病院に行ったり、感染症が流行って保育園が休みになったりで、結局1週間まるまる稼働できなかったなんてこともよくあります。

そんな時にギリギリのスケジュールで組んでいたら迷惑をかけるのはクライアントさま。なので。
3日くらいでできるかな?=1週間ほどかかります。
1
週間でできるかな=2週間ほどで
と倍くらいの納期をお伝えするようにしています。

もちろん早く提案できるに越したことはないけど、3日でできますって言ってたのに5日かかるより、7日かかりますって言われて5日で上がってきた方がなんか嬉しくないですか?

何事もなく早く終われば、その分仕事が早いんだなと思ってもらえて、お客様にも喜んでもらえるし、こちらも納期とのギリギリの戦いをせずに済みます。

最初の頃は、「通常だったらできる納期」をお伝えしてしまったせいで、思った通りの時間が取れずに毎晩寝かしつけ後に朝方まで作業する生活が続きました。そんな生活続けていたら体調も崩すし、100%のパフォーマンスが出せなくて作品のクオリティも下がってしまいます。
常に余裕を持った納期をお伝えすることで、身体的にも精神的にも無理がなく働けます。

(必要に迫られて明日までにお願い!!とかももちろんありますが)

また、これくらいだったら何日あればできるなって、軽く見積もれるようになっておくのも重要。これは数こなしていくしかないですが。

?がある状態や思い込みで進めない

クライアントさんからヒアリングを受けて作り始めても、確認が漏れていたり、思い込みで進めてしまうのは危険です。

たぶんこれはこうだよなとか
きっとこれであってるはずとか
普段こうだからこうしとこうとか

それで進めてしまって間違っていたら、全部やり直し、それまでの時間も無駄になってしまいます。

「言われなかったから」ではなく
「聞かなかったから」悪いのです。

疑問に思った時点で何でもクライアントさんに確認するようにしましょう。

もちろん、なんでもかんでもこうですか?これであってますか?って聞いちゃうと、あれ、この人何にも知らないなって思われることもあります。

そうならないためには、「御社の商品ってこういうことかなって思って調べてみたんですけど、合っていますか?」
とかそんな感じで、あくまで確認ですよ的な雰囲気を出しましょう。

そしたら、
「そうそう!伝え忘れてたんだけど気づいてくれてありがとう!」とか逆に感謝されることもあります。

例えば…
クライアントさんはA4って言ってたけど箱のサイズからしたらA5が正しいんじゃないかな?折を入れるのかな?それだったら折ってもおかしくないレイアウトにしないといけないけど。

「A4サイズであれば、半分に折っても同梱することになるので、そのようにレイアウトしてもいいですか?」

→「あ!間違えてた、折らなくてもいいようにA5でお願い」
もしくは
→「言われてみたらそうね!情報量多いからA4でって思ってたんだけど、それだったら折っても大丈夫なレイアウトでお願いするわ。」
または
→「今回のは折っても折らなくても使えるように違和感ない感じにして」

そんな感じでお互いにあやふやだった部分がより明瞭化され、正しいゴールに向かって制作ができます。

クライアントさんは、クライアントさんが考える最低限必要な情報だけを教えてくれます。
その情報が100%ではありません。その情報プラス、どれだけその裏にある商品やサービスの真価・想いを聞き出せるかがデザイナーのコミュニケーション能力の見せ所です。

「?」を感じたということは、まだまだ聞き出せていない内容が潜んでいるということ!
疑問に感じたことは積極的に聞いていきましょう!

体調管理・頼るれる人を作る・頼ることを覚える

体調管理は言わずもがな!ですね!
会社員でも当たり前ですが、個人でお仕事するなら体調管理ができないと仕事がなくなります!

・少しでも体調の変化を感じたら無理をしない
・よく寝る(このためにも納期のコントロールが重要!)
・たまにはマッサージや岩盤浴やら行ってメンテナンスする
・自分自身はもちろん、子供や家族の体調も気にする

とはいえイレギュラーはなるべく回避できるように気をつけていても起こる物!
子供たちが立て続けに風邪をひいたり胃腸炎になったりで、気がつけば1ヶ月のうちまともに保育園に行けたのが6日しかなかった、なんて月もありました。

そういったときは、納期には十分余裕を持って伝えていたとしても、自分一人の力で乗り切るのには限界があります。

そのために私が対策していることはこちら。

受注する前に、小さい子供がいて急に休むことがある可能性を伝えておく
その時点で嫌な顔をするクライアントさんであれば、今後も長いお付き合いをすることは難しいので、残念ですがお断りしています。

今月、こんな仕事が入ってるから中旬くらいが結構忙しいの、と夫や家族に伝えておく
事前に共有しておけば、夫も仕事を早めに切り上げてきてくれたり、土日に子供をみてくれたり家事を積極的に担当してくれたり、協力してもらいやすくなります。

病児保育や、ベビーシッターなどの登録をしておく
私はまだ利用したことがないですが、お守り代わりに登録しておくと本当に本当に切羽詰まった時のために安心です。

仲間や友人、家族を頼ることを覚える
一人の力には限界があります。
私の親は車で2時間かかる県外にいるので、すぐには頼れません。
夫の親は車で20分の距離に住んでいるので、保育園のお迎えとか、ワンオペ時の子守とか、頼りたい時は頼りまくってます。

息子が胃腸炎になって、廊下で嘔吐して、泣きじゃくる息子を抱き抱えながら、吐瀉物の処理や息子の着替え、洗濯などどう考えても一人じゃできなくてパニクったときには、同じマンションに住むお友達にすぐさまヘルプをお願いしました。

どうしても作業が追いつかないときは、信頼のおけるデザイナー仲間に作業の一部を手伝ってもらうこともありました。

とくに責任感の強い方とか、ワンオペ育児が当たり前になってるママさんとかって、きついからって誰かに頼ることとか、お金出して時間を買うことに抵抗ある方って多い気がします。
私も一人目のときはそうでした。
どんなにきつくても夜中に夫を起こすことはしなかったし、義理の母に助けを求めるのに抵抗があったし、子供を預けてリフレッシュしに行くこともしませんでした。ママなんだからそれが当たり前って。

でも!誰かを頼るって大事!
頼られて嬉しくないひとってあんまりいない!
困ったときは素直に助けを求めましょう!
困った時にお互い助け合える信頼関係を築いておきましょう!
そして助けてもらったら感謝の気持ちをきちんと伝える!!

一人で事業を起こすって、なんでも一人でやるってことじゃないんだなって思います。
会社員時代以上に人との繋がりの大切さを実感します。
私の仕事を理解して協力して助けてくれる家族にもめちゃめちゃ感謝です。

オンオフを上手に切り替える

はいこれー!私がめちゃめちゃ苦手なやつです。
自宅で仕事してると、しようと思ったらいくらでも何時間でも仕事できちゃう。

お昼ご飯用意するのとか食べるのも面倒で気づいたらお迎えの時間になっていたり。
直接お金になる仕事じゃないけど、インスタの更新だったり、スマホで情報チェックしたり、何かネタを思いつくとすぐスマホにメモしたり。
子供がいる前ではなるべくスマホ触らないでおこうと思っても、忘れる前にメール返しとこうとか、仕事のこと考えて上の空で相手しちゃったりとか。

「お母さんスマホ見ないでお話しきいて!」
「お母さんちゃんと私を見て!」
って3歳の娘に言われた時、めっちゃドキーってしました。
「子供の前でスマホゲームしないで」っていつも夫に言ってるのに!
子供にちゃんと向き合えてないのって、子供はちゃんと気づいてるんですよね。反省しました。

プライベートな空間で仕事をしてるからこそ、オンとオフ、ちゃんと切り替えないとダメだなって実感しました。

私の場合のルールはこちら↓

●朝9時半までに家事を終わらせる
●昼休憩1時間で昼食、家事、買い物を済ませる
●15時半には一旦仕事を切り上げて夕食準備やお迎え準備をする
●子供たちが帰ってきたらパソコン・スマホは触らない(どうしてもスマホチェックが必要なときは子供に見えない場所で)
●子供がなかなか寝つかなくても焦らない(夜に仕事しないといけない時間が決まっているときは夫に寝かしつけをお願いする)
●休みの日にどうしても作業が必要な時は、子供に「お仕事するから00分だけテレビ見ててね、お父さんと遊んでね」って今から仕事することを伝える
●母は家でお仕事していることを子供に理解してもらう(3歳くらいになると、お母さんはお家でパソコンのお仕事、お父さんは車で会社にお仕事い行ってるとかがちゃんとわかってくるみたい。お母さんはいつも家でお仕事してるんだよって理解してもうまでは、お家にいるんだったら保育園休んで遊んでよ!とグズられてた)
●仕事が詰まっていなければ平日のどこかで半日〜1日お休みをとる。(母親業もしてたら365日お休みないじゃないですか。子供抜きでの息抜き、必要です)

以上が私的就業規則です(笑)
実質的な稼働時間は9:30-15:30(内1時間休憩)と22:00-24:00の7時間労働×4~5日/週って感じですかね。普通にフルタイムですね(笑)


いかがだったでしょうか?
これからフリーランスで働こうとしているママさんや、
今現在フリーランスで働いていて無理をしてしまっているママさんなど
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです^^

また今後2年、3年と経って経験を積んできたり、収入や業務内容、子供の年齢なんかによっても変わってくると思うので、その時は更新していきたいと思います!

気がつけばまたもや4500文字の大作に!
こんな長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました^^
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