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【読書】のマガジン

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#SF

読書感想文一覧【随時更新】

noteに投稿した読書感想文が増えてきたので、自分の整理も兼ねて一覧にしてみました。随時更新します。脱線している場合も多いですが、気になる本があればぜひ読んでみてください。 2022年■アミール・D・アクゼル『「無限」に魅入られた天才数学者たち』 ■有元葉子『レシピを見ないで作れるようになりましょう』 ■ジョージ・オーウェル『一九八四年』 ■ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』 ■日高敏隆『ネコの時間』 ■加藤文元『人と数学のあいだ』 2021年■志賀直哉『暗夜行路』

宇宙へ抱く恐怖

■アーサー・C・クラーク『2001年宇宙の旅』 チューリングはこう指摘した。もし人間が機械とある程度長い会話を――タイプライターであれマイクロホンであれ手段は問題ではない――持つことができ、返事が機械のものなのか、それとも別の人間から出ているものなのか区別できないときには、その機械は、いかなる常識的な定義に照らしあわせても、思考しているのである。 ー 148ページ 超有名なSF映画『2001年宇宙の旅』。実は観たことがない。あまりに有名なのでなんとなく観た気になっていた。

「人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打ちもない」

■ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』 「でも僕は知ったんです、あなたがたが見逃しているものを。人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打ちもないってことをです」 三度目か、四度目ぐらいかの再読(三回読む、というのが気に入った本のバロメーターになってきました)。なんだか無性にわーっと泣いてみたくて読んだ。1ページ目から泣きそうだった。途中は違ったけれど、最後はまた、いつぶりかというぐらいにボロ泣きした。 IQ70、知的障害をもつ32歳の男性が、手術を受け