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【読書】のマガジン

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#心理学

読書感想文一覧【随時更新】

noteに投稿した読書感想文が増えてきたので、自分の整理も兼ねて一覧にしてみました。随時更新します。脱線している場合も多いですが、気になる本があればぜひ読んでみてください。 2022年■アミール・D・アクゼル『「無限」に魅入られた天才数学者たち』 ■有元葉子『レシピを見ないで作れるようになりましょう』 ■ジョージ・オーウェル『一九八四年』 ■ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』 ■日高敏隆『ネコの時間』 ■加藤文元『人と数学のあいだ』 2021年■志賀直哉『暗夜行路』

数学でモデル形成を鍛え、推論を育てる

■市川伸一『考えることの科学 推論の認知心理学への招待』 私たちの毎日は、推論の積み重ねと言っても過言ではない。 「推論」という言葉は「不確実性を含むもの」という印象を与える。実際に「100%確実な推論」というものはほとんどないうえに、より「もっともらしい推論」にすら到達できていない不確実性の高い推論(=誤った推論)も存在する。 それは例えば「コイン投げで連続して5回表が出たから次はそろそろ裏だろう」というようなものである(これは統計学的に誤った推論だ)。 私たちは無

「苦悩と死とが意味をもつならば、私は私の苦悩を苦しみ、私の死を死のうと思った」

■ヴィクトール・E・フランクル『死と愛──ロゴセラピー入門』 「私は私の人生が意味をもつときにのみ生きることができたのである。そしてまた苦悩と死とが意味をもつならば、私は私の苦悩を苦しみ、私の死を死のうと思った」(P.144) 今回はかなり長く、個人的な体験や考えを書いています。例によって本の内容とややズレるかもしれませんがご了承ください。 ◎ 二週間ほど前だろうか。ある人の死を知った。 その人とは面識などまったくなく、Twitterで一方的にフォローしていたのみだ

「われわれはむしろ、白刃をさげて敵の前に立つ剣士に近い」

■河合隼雄『ユング心理学入門』 (われわれは)もはや、落下するリンゴを立って見ているニュートンではありえない。われわれはむしろ、白刃をさげて敵の前に立つ剣士に近い。 ー 7ページ (一つ前の投稿を読むと何一つ効果がなかったことがわかるのですが……)心理学に突っ込みかけた足を抜くことは容易ではなく、結局ある程度タイプを分解し、その元祖たるユング先生の思想まで読むに至って、やっとこさ落ちついた……のかな?笑 この本についてまず一言感想を述べるなら、「安い」。倍はとっていいで