「不死性は他人の記憶の中、あるいはわれわれの残した作品の中に生き続けることなのです」
■ホルヘ・ルイス・ボルヘス『語るボルヘス』
ボルヘスの書く小説は総じて難解だが、彼の講演をおさめたこの本はとても読みやすかった。小説の場合は文学的知識がないと楽しめなかったりするが(そもそも知識がないのでわからないが、たぶんそうだと思う)、講演ではもう少し丁寧に語られている。
「書物」「不死性」「エマヌエル・スウェーデンボリ」「探偵小説」「時間」という5つのテーマについて語っている。短く、読みやすい。
読みやすいのだけど、テーマについて自由に語っており結論を出しているわ