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日常・エッセイ

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#読書感想文

読書のエッセンスと、秘密の美術館

過去に読んだ本の「エッセンス」とでも呼ぶべきものが、頭に浮かぶことがある。本のタイトルを読み上げたときに、ただその情景だけが、あるいはその概念だけが、静止画のように浮かぶのだ。 例えば、フランクル『死と愛』を考えるとき、著者が唱えた「三つの価値」、その中でも「態度価値」が、強く浮かんでくる。それ以外の話はあまり思い出せない。しかし「態度価値」については事あるごとに考えを巡らす。 また例えば、志賀直哉『暗夜行路』で主人公が自身の子を失うシーンが、ガルシア=マルケス『エレンデ

新潮文庫のプレミアムカバー2021

ふらっと近所の本屋に立ち寄ったら、見つけてしまった。待ち望んだ今年のプレミアムカバー✨ さっそく、7冊中4冊を購入。私が本屋でみつけたラインナップは、 ●夏目漱石『こころ』 ●太宰治『人間失格』 ●星新一『妄想銀行』(※たぶんこれだった……自信なし) ◎村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』 ◎シェイクスピア『ハムレット』 ◎ヘッセ『車輪の下』 ◎三島由紀夫『金閣寺』 ※公式サイトでまだ発表されていないので、他にもラインナップがあるかもしれません。 ●は見送り、◎を