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CPAP治療はどんなものか

Boyaです!

皆さんは寝ているとき鼾が酷いと言われたことがありますか?もし、言われたことがあるようだったらそれは幸運です。しっかりと呼吸器科に通って対策していくことをおすすめ します。

睡眠障害を対策することができると人生が生まれ変わることができると言っても過言がないくらい改善されます。

今回は僕が重度の睡眠時無呼吸症候群だった頃の治療についてご紹介したいなと思います。

それでは言ってみましょう!

僕が睡眠時無呼吸症候群の疑いがあってどんな検査や治療を行ったのか時系列で紹介いたします。

無呼吸症候群の治療
1. 宿泊検査で無呼吸症候群の症状を詳細に検査
2. 検査結果後CPAP機器がレンタル
3. CPAPによる睡眠治療を開始
4. 最初の2年は月一回の診察及び無呼吸データの確認
5. 2年目以降は2ヶ月に一回の診察及び無呼吸データの確認
6. 4年目に引越しがキッカケで別な病院で再検査してCPAP治療卒業

宿泊検査で無呼吸症候群の症状を詳細に検査

僕が通っていた病院は大きな病院だったので宿泊検査を受け付けていました。小さな病院に通う方は宿泊検査よりは簡易検査になりますが、自宅でできる宿泊検査かもしれません。僕は2回目の再検査は自宅検査にでした。

鼾が激しく、睡眠時に呼吸困難になってそうな方は大きな病院で詳細な宿泊検査をする方がよいのかなと個人的には思います。

18:30頃に来院して20:00には就寝です。当日は夕食もでないので、夕食を撮ってくるように指示されました。

20:00以降はなるべくトイレで起きないようにするため、トイレもすませるようにと言われていました。トイレしたい場合は、看護師を呼んで尿瓶とも説明を受けました。

当時僕は眠剤を飲んでおりましたが、いつもの睡眠状態のままでという説明だったので、いつも通り眠剤も用意して就寝いたしました。

シャワーについてもたしか利用できると説明を受けましたが、僕は来院前にシャワーを浴びてきて、「ただ寝るだけ」の状態に準備していきました。

検査結果後CPAP機器がレンタル

検査結果が出てAHIが3桁近く(たしか98)の重度だと診断されました。

ちなみに無呼吸症候群(SAS)の定義は以下の通りです。
WHO(世界保健機関)が示している定義は、「一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこるか、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上の場合」というものです。これを見てもわかるように、非常にあいまいな定義なので、なかなか病気の状態そのものを評価することは難しいです。そこで、重症度を示す数値として「AHI(Apnea-Hypoxia-Index):無呼吸・低呼吸指数」というものがあります。これは次の式で表されます。
AHI=(無呼吸数+低呼吸数)÷睡眠時間
AHI が5回以上の場合 SASと定義
AHIが5~20回未満→ 軽症
AHIが20~40回未満 →中等症
AHIが40回以上→ 重症

ぶっちぎりで重傷でした。さらに重傷である場合、一生CPAP治療を外すことはできないとも当時の主治医に言い渡されました。

その時はショックを受けました。「今後僕は一生呼吸器をつけた状態じゃないと寝ることはできないのだ」と。

CPAPによる睡眠治療を開始

CPAPをレンタルしてから呼吸器と共に寝る生活が始まりました。ちなみにCPAPとは睡眠時に空気を送り込む装置のことです。

画像を貼って良いか判断つかないため、下記のURLも参考していただけると幸いです。

日本呼吸器学会 CPAP治療について

最初の3ヶ月は寝付くことができず、睡眠時に溺れそうな感じがあって非常に寝にくかったです。最初の3ヶ月の僕の生活リズムはガタガタでした。当時はリワークに通っていたため、通所も不安定になりました。リワークも事情を把握していたので、日中の眠気や休みについては積極的に取らせてくれました。

3ヶ月をすぎる頃、大分CPAPで寝ることができるようになってきました。また、私が利用していたCPAPはフィリップのだったため、追加の加湿キットも借りることができました。

フィリップ CPAPキット

加湿キットは絶対にあった方が良いです。睡眠時に常に風が送られているため、喉が乾きます。加湿キットがないといつも喉が痛かったため、加湿キットでかなり睡眠が楽になりました。

レンタルに関して皆さんが一番気になるのは治療費や機器のレンタル代だと思います。僕は病院が大きかったからなのか、保険適用されました。当時のちょっと前までは保険適用されなかったために多額の治療費がかかってたそうです。

僕の場合は1ヶ月4700円程度でした。保険適用で安くなったとはいえ、社会復帰したてで、生活保護から抜け出した当初は毎月決まって5000円近くは出費が決まっているのは厳しかったです。しかし、その5000円は突然死を回避する保険として必要経費として捻出していました。

治療費が高いということで受けられない方も良くお聞きします。しかし、経済的に相当厳しいのであれば無理強いはできませんが、睡眠は人生にとって重要なファクターなので治療しないことで「命削っている」ということをしっかりと理解しておいてください。今は無理でも捻出できるようになったら絶対に治療した方が良いです。

最初の2年は月一回の診察及び無呼吸データの確認

最初の2年は月一回の診察でした。診察は日々の無呼吸のデータ(SDカード)を主治医に渡して、データを印刷して所見を伝えられます。診察自体は5分程度ですみますが、診察までにまたされる病院なので毎回2時間以上はかかりました。

正直この待たされ時間が酷すぎて通院はかなりしんどかったです。また、精神科に通っていることも伝えていたのですが、呼吸外科の立場上か毎回「眠剤飲むのはやめるように。いつまで経っても睡眠は改善しないぞ」と何度も言われ続けてうんざりしてました。

あまりにもしつこく言われるので僕が怒ったこともありました。そんなウンザリするような主治医でしたが間違ったことは言っておらず、僕にとってこの治療が必要不可欠であることを理解していたので嫌でも通院し続けました。

体重が激減して72キロぐらいで落ち着いた頃に主治医にCPAP治療を卒業できるかどうか再検査してくれないかを打診してみました。しかし、「Boyaさんの場合は重度の無呼吸だから、痩せたからと言って現代医療では治ることはない。そのため、検査するだけ無駄です。」と言われました。3回ほど聞いてみたがダメでした。

2年目以降は2ヶ月に一回の診察及び無呼吸データの確認

2年目になってからはAHIの数値が完全に健康な一般人と同じに安定しました。その間、国内旅行や海外旅行に行くとも必ず持っていくようにしました。旅行先でも必ず持っていって、CPAPをつけて寝るようにと主治医にきつく言われていたのでそうしました。

何度か1日2日はつけない日も正直ありましたが、3日以上空くことがないように注意はしていました。

2年目以降は2ヶ月に一回の診察になりましたが、再検査については相変わらず否定されていました。

4年目に引越しがキッカケで別な病院で再検査してCPAP治療卒業

4年目にして引越しがキッカケで転院することになりました。そこでも転院先の主治医に相談して、再検査することができないかを相談しました。

転院先でも元々の数値が数値なので恐らくCPAP治療は継続になると思うけど、ご希望であれば検査すること自体は問題ないと言ってくれました。

そこで自宅キットでの検査をすることになりました。

検査した結果、呼吸器無しでも正常の数値であることを確認できました。転院先の先生も驚いていました。僕はやはりそうだったかという感覚でしたが、ここで浮かれて元に戻っては元も子もないと気を引き締めることにしました。

CPAP治療は継続せずに経過観察ということで先生に打診して合意を得ることができました。少しでも睡眠時の異常や鼾が続いたら再検査すると言うことにしました。

4年近くの治療の中で劇的に
・激痩せをしていた
・管楽器の練習をしょっちゅうしていたこと
・リワークなどで運動する機会が多かった
という条件が重なったからこそCPAP治療を卒業できたのだと思います。どれか一つだけでは難しかったのではないと思います。

仮説でしかないですが、管楽器によって喉の筋肉を使っていたことは治療にとっては大きかったのかもしれません。

兎にも角にも睡眠時無呼吸症候群は突然死もあり得る重度な病気であることに注意をしてください。僕は幸いにも家族が気づいてくれたおかげで相談するキッカケを得ることができました。

また、睡眠の質が改善すると日々の生活が大分楽になります。睡眠は脳の整理と体の修復を行っています。ご自身のパフォーマンスを最大限にいかしたいのであれば絶対に治療することをお勧めします。

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