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【遊戯王】ナチュル春化精の使い方

■初めに

半年間「ナチュル春化精」のデッキを使い倒してその所感をまとめます。
何分こういったことが初めてなため、乱文申し訳ございません。
使用者はダイヤそこそこのクソザコですが、デッキのポテンシャルはもっと上まで登れるデッキと信じています。

■デッキ紹介


2024年1月からの制限改定に対応した版です。前回と比較してクシャトリラ・フェンリルを減らしました。

●そもそもナチュルとは

デュエルターミナル産のテーマでナチュルビーストをはじめとした妨害を得意とするテーマで、地属性で統一されています。
古のデッキよろしくターン1制限がないのが強みです。

●そもそも春化精とは

POWER OF THE ELEMENTSで登場した地属性に関する効果を持ったテーマです。
コストとして手札2枚を墓地に送って発動する地属性をサポートする効果が特徴です。
また、効果を発動したターンは地属性以外のモンスターの効果を発動できない制約が付くので注意が必要です。


■代表的なカード

ナチュル・モルクリケット

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。
デッキから「ナチュル」モンスター1体を特殊召喚する。
攻撃力が一番高いモンスターが相手フィールドに存在する場合、
この効果で特殊召喚する数を2体にできる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚した場合、
または自分がEXデッキから「ナチュル」モンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。

★カード解説
ナチュルの新規カードでこのテーマにおける文句なしの初動カードになります。
攻撃力が一番高いモンスターが相手のフィールドに存在する場合、2枚特殊召喚でき、大きなアドになります。
ナチュルモンスターを特殊召喚する以外にも墓地からの自己蘇生もできる大変優秀なモンスターです。
ただし中盤から終盤にかけては壁にしかならない点は注意です。

ナチュル・カメリア

このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ナチュル」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分が「ナチュル」モンスターの効果を発動するためにモンスターをリリースする場合、
代わりに自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る事ができる。
(3):相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地から「ナチュル」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

★カード解説
ナチュルにおける心臓部で過労死枠となるカードです。
(1)はナチュル限定のおろかな埋葬、(2)は相手依存ですが、ナチュル限定の蘇生効果、(3)はナチュルのリリースコストをデッキトップから2枚を墓地に送る効果になります。
また、(2)の蘇生効果はリリース主体のデッキでは非常に有用でデュエルの中盤から後半にかけてデュエルを大きく有利に動くことができます。

ナチュル・サンフラワー

(1):相手がモンスターの効果を発動した時、
このカードと自分フィールドの「ナチュル」モンスター1体をリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

★カード解説
ナチュルの妨害カードその1
シンプルな効果は強い法則よろしく強いです。
しかもなんとターン1制限がなく、カメリアの効果と合わせることで2回無効にして破壊することができます。
そのためカメリアとセットでフィールドに存在させたいカードです。

ナチュル・ビースト

レベル5/地属性チューナー+チューナー以外の地属性モンスター1体以上
(1):魔法カードが発動した時、自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送って発動できる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、その発動を無効にし破壊する。

★カード解説
有名な地属性の汎用シンクロです。
デッキトップから2枚墓地に送ることで相手の魔法カードを無効にして破壊します。
また、特徴としてターン1制限がないため、デッキが続く限り無効にすることができます。
ただし、冥王結界波や超融合などチェーンできない効果や墓地で発動する効果には対応できないため、これらのカードには注意が必要。

ナチュル・パルキオン

レベル6/地属性チューナー+チューナー以外の地属性モンスター1体以上
(1):罠カードが発動した時、自分の墓地のカード2枚を除外して発動できる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、その発動を無効にし破壊する。

★カード解説
汎用性のあるシンクロモンスターです。
ナチュル・ビーストと比較すると影が薄いですが、墓地からの除外でトラップを無効にして破壊する効果を持っています。
発動条件が墓地からの除外のため、デュエルの序盤では場合によっては苦しい選択を迫られることもあります。

ナチュルの神星樹

永続罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの昆虫族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。
デッキからレベル4以下の植物族・地属性モンスター1体を特殊召喚する。
(2):自分フィールドの植物族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。
デッキからレベル4以下の昆虫族・地属性モンスター1体を特殊召喚する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。
デッキから「ナチュルの神星樹」以外の「ナチュル」カード1枚を手札に加える。

★カード解説
(1)と(2)の効果はフィールドのカードをリリースしてもう片方のモンスターを特殊召喚する効果です。
特徴として(1)と(2)の効果はナチュルをリリースする必要がないため、例えば増殖するGをリリースすることで特殊召喚することができます。
その為、増殖するGとこのカードの2枚初動で展開することが可能です。
(3)の効果はナチュル限定のなんでもサーチになります。
重要なのは効果トリガーが「墓地に送られた時」のため、ツインツイスターのコストで墓地に送ってヨシ、魔法破壊のカードに対してのデコイとしてフィールドにセットしてヨシと非常に使いやすいです。

ナチュルの春風

速攻魔法
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
・自分の手札・墓地から「ナチュル」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
・「ナチュル」モンスターを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚する。
・自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた、
「ナチュル」モンスターを含む融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

★カード解説
ナチュルの便利カード
主な使用用途は墓地蘇生です。
仮にナチュル・エクストリオはこのカードを介して召喚することになります。(エクストリオ自体あまり使いませんが…)

森と目覚めの春化精

(1):このカードと、モンスター1体または「春化精」カード1枚を手札から捨てて発動できる。
通常召喚可能な地属性モンスター1体をデッキから墓地へ送る。
その後、そのモンスターとはカード名が異なる地属性モンスター1体を自分の墓地から選んで特殊召喚できる。
このターン、自分は地属性以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):自分フィールドの「春化精」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる。

★カード解説
手札からこのカードと地属性のモンスターをリリースすることにより地属性限定のおろかな埋葬となり、
その後、今墓地に送ったカード以外の地属性モンスターを蘇生する効果となります。
このカードの効果でモルクリケットを墓地に送り、ナチュルの春風や他の春化精効果によってモルクリケット展開を始めることができます。

■基本的な展開

必要な手札:モルクリケット
1.「ナチュル・モルクリケット」を通常召喚
2.「ナチュル・モルクリケット」の効果により「ナチュル・カメリア」を特殊召喚
3.「ナチュル・カメリア」の効果により「ナチュルの神星樹」を墓地に送る
4.墓地に送られた「ナチュルの神星樹」の効果により「ナチュルの春風」をサーチ
5.「ナチュルの春風」により「ナチュル・モルクリケット」を墓地から特殊召喚
6.「ナチュル・モルクリケット」と「ナチュル・モルクリケット」で「ナチュルビースト」をシンクロ召喚
7.「ナチュル・モルクリケット」の効果により自己蘇生
ターンエンド
8.「ナチュル・モルクリケット」の効果により「ナチュル・カメリア」を特殊召喚
9.「ナチュル・カメリア」の効果により「ナチュル・サンフラワー」を墓地に送る
10.「ナチュル・カメリア」の相手がモンスターを召喚した時の効果により「ナチュル・サンフラワー」を特殊召喚

★展開解説
ナチュル・モルクリケット1枚から始まる基本的な展開です。
この展開でできることは魔法カードを回数制限なしで無効にして破壊する効果+ナチュル・サンフラワーによりモンスター効果を2回も無効にして破壊する盤面ができます。
仮に相手がペンデュラムデッキであれば相手の行動を大きく制限することができ、場合によっては盤面が完成しただけでサレンダーさせることも可能です。
それ以外でも魔法カードを絡めた展開を妨害するには最高の盤面ではないでしょうか。

必要な手札:モルクリケット(相手のフィールドにはすでにモンスターが召喚されていること)
1.「ナチュル・モルクリケット」を通常召喚
2.「ナチュル・モルクリケット」の効果により「ナチュル・カメリア」と「ナチュル・サンフラワー」を特殊召喚
3.「ナチュル・カメリア」の効果により「ナチュルの神星樹」を墓地に送る
4.墓地に送られた「ナチュルの神星樹」の効果により「ナチュル・ハイドランジー」をサーチ
5.サーチした「ナチュル・ハイドランジー」の効果で自信を特殊召喚
6.「ナチュル・カメリア」と「ナチュル・サンフラワー」、「ナチュル・ハイドランジー」により「氷結界の還零龍 トリシューラ」をシンクロ召喚

★展開解説
某サイトを参考にしました。
中盤以降のリソース勝負になった場合、氷結界の還零龍 トリシューラを召喚して相手フィールのカードを3枚「選んで除外」することで相手の心を折ることができます。
また、自爆特攻を仕掛けることで3300打点のトリシューラを(シンクロではありませんが)特殊召喚するして殴り勝ことができます。
汎用11シンクロ展開となるため代わりにサイコエンドパニッシャーで逆転を狙う事ができます。

必要な手札:春化精の女神 ヴェーラ + 森と目覚めの春化精
1.「森と目覚めの春化精」の効果により「森と目覚めの春化精」と「春化精の女神 ヴェーラ」をリリースして「干ばつの結界像」をリリースして「春化精の女神 ヴェーラ」を特殊召喚
ターンエンド
2.「春化精の女神 ヴェーラ」の効果により「干ばつの結界像」を特殊召喚する

★展開解説
上振れ展開
召喚権を使わずに干ばつの結界像を特殊召喚する展開です。
この展開を行いつつ、モルクリケットを通常召喚することで干ばつの結界像+ナチュルビースト+サンフラワー+カメリアという相手からしたら悪夢のような盤面が出来上がります。
昨今(?)の遊戯王の傾向としてテーマの初動や下級の打点を低めに設定して強力なEXモンスターを用いるテーマが多いため、そういったテーマはこの盤面ができた時点でサレンダーするでしょう。

■このデッキの強みと弱み

●(強み)手札事故が少ない(あくまで自分の感覚ですが…)

このデッキの初動であるモルクリケットをフィールドに召喚する方法が多く、上記で紹介した展開例以外にもツインツイスターやおろかな副葬でナチュルの神星樹を落とすことによりナチュルモルクリケットをサーチすることができます。
レベル1であることを利用してワン・フォー・ワンにも対応しております。
それ以外にも春化精を絡めればかなり初動を出しやすいことでしょう。
また、どのデッキでも使われている増殖するGとナチュルの新星樹の2枚初動で相手ターンにカメリアを召喚することができます。

●(強み)質の高い妨害

ナチュル側の特徴としてターン数制限のない妨害が強力で先行で展開ができれば相手の展開を大きく妨害することができ、相手の思った展開をさせないことができます。

●(弱み)打点の低さ

なんと言っても打点の低さがあげられます。
フィールドに置いておきたいナチュルビーストやサンフラワー、カメリアなどは高くても打点2000台前半となっているため、仮に3000台のモンスターを除去するには一工夫を要することになります。

●(弱み)中長期のリソースが少ない

割と誤解されがちですが、ナチュルは墓地から動くことが得意ではありません。
主な墓地利用するカードとして、モルクリケットやカメリア、春風しかありません。
モルクリケットは自己蘇生、カメリアはチューナーのため、シンクロ素材として酷使されがちで、春風はそのカメリアを蘇生することを使います。
春化精の蘇生をするには手札にもう1枚地属性が必要なため、初動以外ではあまり現実的ではありません。
ナチュルはリリース効果主体としては若干心苦しく、中長期的な戦いでは割と苦手であるような気がします。

■戦うときに意識したい事(自分が使う場合)

●相手の盤面を極力更地にして相手のメインフェイズを終了させること

上記で弱点として挙げていますが、打点が低いためバトルフェイズではほぼ勝ち目がありません。
ナチュル・スティンクバグでバトルフェイズを強制終了させることは可能ですが、墓地から復帰させる手法が少なく、優先度もサンフラワーと比較すると低いためあまり使いまわすことができません。
何よりスティンクバグでバトルフェイズを終了させる方法はあくまで問題の先送りであり、相手モンスターを除去するような問題の根本的な解決はできておりません。
したがってサンフラワー+カメリア+ナチュルビーストで適切に妨害して更地の状態で自分のターンを迎えられるようにしましょう。

●モルクリケットの展開は早めに使う

モルクリケットの「攻撃力が一番高いモンスターが相手フィールドに存在する場合、この効果で特殊召喚する数を2体にできる。」の効果を目当てにモルクリケットの効果を温存しがちですが、あまりお勧めしません。
仮にナチュルビーストまで展開できたとして、この状態に2体特殊召喚できる状態まで待った場合、これらを妨害することになりますが、相手の妥協盤面次第では妥協盤面でも突破することが難しくなってしまいます。
その為、妥協盤面が作りにくい早いうちに展開して早いうちに妨害することをお勧めします。

■戦うときに意識したい事(相手が使う場合)

●あまり動き回らない

ナチュルの神髄は相手を妨害することにあります。
その為妨害させなければどうという事はありません。
特にカメリアはナチュルの中心部であるにも関わらず打点はわずか1400/700のため、下級でも充分に戦闘で除去することが可能です。
したがって通常召喚しても効果を使わずにカメリアの打点を超えて戦闘で除去すればメインフェイズ2で展開することができ、相手は非常に妨害づらい状況に追い込むことができます。

■手札誘発の使い道

灰流うらら:モルクリケット、カメリア、ナチュルの神星樹、春化精各種
増殖するG:モルクリケット、春化精各種
無限泡影:カメリア、ナチュルビースト

参考サイト様

https://gachi-matome.com/p-yg-s-natural/

<2024/01/10 追記事項>
・2024年1月分制限改定版に対応したデッキに修正
・参考サイト追記
・ヘッダー画像追加
・軽微な誤記訂正

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