見出し画像

【面白い】ウミガメのスープ紹介【難しい】

今日はウミガメのスープについて皆さんに紹介したい。もちろん本物のスープを紹介するわけではない。

元は水平思考推理ゲームという名前で考案されたゲームであり、それが日本で有名になる際、ウミガメのスープが文中に登場する問題が広まったため、そこからウミガメのスープという呼び名が浸透した。

このウミガメのスープが非常に面白く、私は10年前くらいに2chの専用スレで知り、今でも楽しんでいる。是非皆さんにもやってみていただきたい。

1.ルール

出題者と回答者(複数人でも可)に分かれ、出題者は一見すると不可解な状況を説明する問題を出題する。その問題に対し、回答者はYesかNoで答えられる質問をし、その問題の裏にあるストーリーを解き明かす。

例を挙げると分かりやすいと思うので、ゲーム名の由来にもなった問題を出題したい。

ある男が、とある海の見えるレストランでウミガメのスープを注文した。
スープを一口飲んだ男はウェイターを呼び、それが本物のウミガメのスープであることを確認した。その後、勘定を済ませて帰宅した男は自殺した。一体、なぜ?

一見すると全く意味が分からない。なぜ男はウミガメのスープを注文し、それが本物であるかを確認したのち、自殺したのだろうか。

この出題に対し、回答者は「男が飲んだウミガメのスープは本当にウミガメのスープでしたか?」や、「飲んだスープの材料がウミガメである必要はありますか?」等の質問をする。出題者はそれに対し、YesかNoで答える。

例えば「男はどんな方法で自殺しましたか?」や「その男の出身はどこですか?」のようなYes、Noで答えられないような質問はしてはならない。

以上を守ったうえで、この問題の裏にあるストーリーを解き明かさなければならない。非常に難しいゲームである。

ちなみに例題の答えは以下の通り。

男はかつて船乗りをしていて、数人の仲間と海で遭難し、とある島に漂着した。食料が底を尽きると、仲間たちが次から次へと衰弱ししていった。残った仲間は生き延びるために力尽きて死んだ者の肉を食べ始めたが、男はそれをかたくなに拒否し続けた。その結果日に日に衰弱していく男を見かねた仲間の一人が、「これはウミガメのスープだ」と嘘をつき、男に人肉のスープを飲ませ、救助が来るまで生き延びさせた。男はレストランで飲んだ「本物のウミガメのスープ」とかつて自分が飲んだスープの味が違うことから、あの時飲んだスープは人肉のスープであったことを悟り、絶望のあまり自ら命を絶った。

男が船乗りだったことも、遭難したことも、人肉のスープを食べたことも何も問題文には記載されていない。これを質問を繰り返すことで解き明かさなければならないのだ。

もちろん難易度を下げることは可能だし、出題者はYesNoだけでなく、ちょっとしたニュアンスを伝えることも可能だ(ややYesとか場合によってはNoとか)。あまりにも解けないようであればヒントをあげてもいいだろう。

2.ウミガメのスープの醍醐味

一見するとただ難しいだけのゲームに見えるが、一度やってみれば分かる。このゲームは答えを導きだしたときの納得感や快感が凄まじい。そして、そういった感情を得た回答者を見ると、出題者も同様に快感に襲われる。この気持ちいい瞬間のために、問題を作り、出題し、回答するのだ。

一応出題者と回答者で2人いればゲームは成立するが、複数人でもできる。あまりにも多すぎると、一人当たりの質問数が減ってしまい、また多くの情報を整理するのに手間取ってしまい、あまり面白くないかもしれない。

大体2人~7人くらいまでが丁度いいかもしれないが、それ以上の人数でやる場合は一人当たりの質問数に制限を設けて平等にしたり、メモ、ホワイトボードなどを用意して質問と回答を並べて再確認できるようにしておくといいだろう。

また、複数人の回答者がいる場合は、みんなで答えを導き出す協力戦と、誰がいち早く正解にたどり着くかを競う個人戦のどちらもでき、面白さが増す。

3.ウミガメのスープの楽しみ方

では、ウミガメのスープを早速やってみたい場合、どうしたらいいだろうか。人を集めても、問題が作れなかったり、頑張って問題を作ってみたけど人が集まらなかったりと、始めるハードルが若干高い。

そこで、私が提案するウミガメのスープの楽しみ方(初心者向け)を紹介したい。

ラテシン

こちらのサイトは、ネット上でウミガメのスープを楽しむもので、現在は既に運営が終了しているのだが、サイト自体は残っており、過去問を見ることができる。当時のプレイヤーの質問なども見ることができるため、自ら質問はできないものの十分に楽しむことができるだろう。また、人を集めてウミガメのスープをやる際に、出題する問題に困ったらここの問題を参考にするとよいだろう。

カプリティオチャンネル

こちらのYoutubeチャンネルはクイズ王、クイズ作家の人たちが運営しており、様々なクイズにチャレンジしていくチャンネルなのだが、このチャンネルの代名詞ともいえるのがこのウミガメのスープである。

このチャンネルでは、全ての問題を5分以内に解くという縛りを設け、自作の問題にチャレンジしているのだが、これが非常に面白い。問題の難易度が高いのだが、解けたときの納得度も非常に高く、問題作成がとても上手い。それだけではなく、回答者も5分以内に解くために無駄な質問をせず、一直線に正解に進んでいく様は圧巻の一言である。

また、それと同時進行で、視聴者が作成した問題を解くという「視聴者ウミガメ」というシリーズもあり、このチャンネルの視聴者というだけあって、彼らの問題作成も非常に上手い。

現在では毎週金曜日にこのウミガメのスープシリーズを投稿しているため、ぜひチェックしてみてほしい。

今挙げた2つの方法で、まずはウミガメのスープに慣れてほしい。そしてその魅力に憑りつかれた方は、ぜひ自分で問題を作成してみたり、友達とウミガメのスープを楽しんだりとしてみてほしい。

4.最後に

私も実はウミガメのスープの問題を作成しており、それを友達に出題したりしている。そのため、いつかウミガメのスープの問題集のような記事が書けたらと思っている。

また、自分で問題を作成してみて、うまくいかない等の声があれば、問題作成のコツなんかも記事にできたらと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?