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リンパ浮腫ってこんな感じです!!⑪

注:今回は手術の様子を書いているため、途中少しグロいと感じられる描写やそういった事柄を想像させる文章、写真が含まれています。苦手な方はご注意ください。

2021年10月20日(水)に広島の病院で3回目の手術を受けてきました!
過去2回東京で手術を受けたのですが残念ながら効果が見られず、親戚の医師を通じてその分野の手術で有名な先生への紹介状を書いてもらい、広島に行くことになりました。

過去2回は全身麻酔での手術だったのに対し、今回は局所麻酔。
素人考えゆえ「局所麻酔」とは右脚なら右脚だけとか「全身ではないけれど、身体のあるエリア全体」にかける麻酔だと思っていたのです。

ところがどっこい。今回両脚の手術だったのですが、各脚の切る部分毎に麻酔をするので、合計8本くらい注射を打つことになります。
全身麻酔は、点滴で麻酔薬を入れて眠りに落ちたら次の瞬間「曽根さん、起きてください。はい、終わりましたよ〜。」と言われるので手術が何時間かかろうと患者側の感覚としては何の痛みもなく「一瞬」なのです。
あの、どんなに抗っても麻酔で眠りの世界に連れて行かれるの悔しいですよね(笑)。

プラス最初にリンパの流れを見る注射を事前に足の指の付け根に4本しているので、合計12本以上注射をされるわけです。意識があるから痛みを感じるんです。なので痛みとしては、
局所麻酔>全身麻酔
だということがわかりました。
「手術中痛かったら早めに言ってくださいね、麻酔足しますから」とも事前説明で言われていました。「た、足しますからぁ!?へっ?だったら、最初っからたっぷり麻酔してくださいよ〜。」と思いませんか?切る箇所ごとの麻酔なので効く範囲が狭いそう。実際手術中も「右脚の下の方ちょっと痛いです。」と言うと麻酔を打ちつつ進めるという具合。でも、その時はすでに麻酔が効いている状態なので、追加の麻酔針の痛みは感じません。でも、1回だけ「痛っ!」と言ったら「あ、まだ表面の麻酔が効いてなかったみたい・・・」って(笑)。麻酔効いていないのに切らないで〜(ホラー)。

BGMはオペラで荘厳な幕開け。続いてピアノで奏でるポップス「オリビアを聴きながら」「未来予想図II」など往年の名曲が。そう言えば事前説明でヘッドホン持ち込んで好きな曲聴いていてもいいですよ、とも言われました。

また、手術の様子をモニターで見られるということでベッドの左右のモニターで自分の身体の内部を見るという貴重な経験をしました。最初は「グロいかな〜?」とドキドキしましたが、そうでもなかったです。

写しているカメラの横には"Leica" のロゴ。写真機としてのLeicaは見たことありますが、こういう機材、一般人は医療用機器にお目にかかる事が少ないので色々興味津々。
胃カメラや大腸内視鏡検査で自分の画像見たことある人なら大丈夫だと思います。さすがにメスで切っている時は、「おぉ、今まさに切られている!」という感じ。主治医の先生がよく話す方で手術中も他の若い先生方と色々な話をしていました。中にはここには書けない話も(笑)。

肝心の身体の内部ですが、じっと見ているとなぜか食べ物みたいに見えてくるんですよね。こんな例えもどうかと思いますが、体液って出し汁みたいだなぁ、リンパ管て甘エビの中身みたい、いや生しらすの方が近いかな?脂肪は焼く前のホルモンみたい、等々。お腹が空いていたわけではないのですが。

手術は、リンパ管と静脈をつなぐというとても細かい作業。使用する器具は1mm。繫ぐための針金の糸は更に細い世界。やはり手先が器用でないとできないので日本人の先生方の技術が圧倒的に優れているそう。何人もの先生が左右から同時に手術してくださいました。
何箇所も切るので、1つ1つの傷は数cmと小さいものです。最終的に右脚8ヶ所、左脚4ヶ所切りました。
手術時間は3時間半ほど。途中腰が痛くなった私のために向きを変えてマッサージしてくださったり、温かい風が出るシートをかけてくださったりしてくださったので意識があってもなんとか乗り越えることができました。

横になっていただけの私が言うのも何ですが、やっぱり疲れますね。手術当日は何も食べてはいけないため、前日の18時に夕食を食べてそれ以降は水だけなので終わった後はぐったりでした。
でも、部屋に戻ったら昼食をとっておいてくれたのでガッツリ食べてホッと一息。術後すぐに飲食可能なのは局所麻酔の利点かもしれません。
手術中も脚に何か書かれているのは感覚で解ったのですが、見たら見事なリンパ管のイラストが描かれていました。記念に写真を取りました。病院ではこの説明と一緒に写真に撮って資料にするそうです。

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術後の経過に問題なかったので予定通り1週間で退院となり東京に戻ってきました。
今後は専用アプリを通じてオンライン診療で経過を見ていただきます。手術の効果はしばらく時間が経たないとなんとも言えませんが、3度目の正直で今度こそよくなるといいな。

今回超久しぶりに広島に行ったので、入院前に軽く観光しました。とても良いところだったので次回病院に行く時はもっとゆっくり見て回りたいです。

次回はまた2,3ヶ月後になるかもしれませんが、今回の手術の経過などを書いて行きたいと思います。

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