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IVS 2023 KYOTOで初公開!BizStack AIのデモ

こんにちは、MODEで広報を担当している江藤です。
今回は、日本最大級のスタートアップカンファレンス「IVS 2023 KYOTO」の様子をお伝えします。

IVSについて

IVSは、2007年から開催されている日本最大級のスタートアップカンファレンスです。

これまで、スタートアップエコシステムに貢献してきたIVSは、2023年の舞台を「京都」に移し、新たな変革を遂げました。

従来、IVSは「招待制」であり、スタートアップ経営者と投資家のみが参加できるのが特徴でした。しかし、今年からはスタートアップやWeb3に関わるすべての方が参加できるようになり、2023年6月28日(水)から30日(金)の3日間のスケジュールで、京都市勧業館「みやこめっせ」で開催されました。

一般的な展示会と異なり、会場内は少し薄暗く、ちょっとしたパーティ会場のようでした。

出展ブースについて

IVSでは、MODEは自社ブースは持たず、パナソニック株式会社さんのブースを間借りさせていただきました。

MODEは2022年11月に、パナソニックさんとSBIインベストメントさんが共同で運営する「パナソニックくらしビジョナリーファンド」から出資を受けたという背景があります。

その関係で、パナソニックさんからお声がけいただいたのでした。

ブースはMODEの他に、同じく「パナソニックくらしビジョナリーファンド」が出資を決定した株式会社坂ノ途中さんや、食品を柔らかくする家電「DeliSofter」を展開する株式会社ギフモさんと交代で使わせていただきました。
MODE社員は、6月29日(木) 10〜13時と6月30日(金) 13〜17時の2回に渡り、ブースに立っていました。

BizStack AIについて

ブースでは「BizStack AI」の技術を使ったIVSのための特別なプレビューデモを実施しました。

「BizStack AI」は、IoTプラットフォーム「BizStack」のUIに組み込まれたエンタープライズ向けの対話型生成AIです。

通常の対話型AIは人間の質問に答えます。一方「BizStack AI」は、リアル空間の情報を計測・収集し、蓄積したデータとリアルタイムデータをモニタリングし、異変があった場合に自動的に会話を始めるという特徴があります。

従来のBizStackは、ダッシュボード形式でリアル空間で計測した数値やグラフを表示することが一般的でした。しかし、BizStack AIの追加により、スマートフォンやPCを活用して自然言語でAIと対話しながら必要な情報をインタラクティブに取り出すことが可能となります。

この新機能により、工事現場や点検の見回りなど、PCを使用できない環境でもリアルタイムデータの活用ができるようになるのです。

BizStack AIプレビューデモ の感想

IVSのデモは「BizStack AI」のプレビュー(予告)として公開しました。今回のデモでは、会場内に設置された環境センサー(気温や湿度を計測するセンサー)からのリアルタイムデータをBizStackが収集し、BizStack AIが私たち人間が使う自然言語で状況をレポートするというものです。

今回、初めてBizStack AIデモを目の当たりにし、AIと一緒に働いている感覚がとても新鮮でした。私はこのIVS専用デモを、勝手に「みやこめっせちゃん」と呼んで、4日間一緒に働きながら観察していました。

準備日。ブースに連れて来られた「みやこめっせちゃん」は、ブース内に置かれた環境センサーからのリアルタイムデータに基づき、以下を伝える役割を与えられました。

  • 自然言語による会場状況レポート

  • IVS会場での来場者への声がけ

  • パナソニック製家電の紹介

実際に動かしてみたものの、それだけでは「みやこめっせちゃん」のリアルタイム性を感じにくいということで、以下も追加しました。

  • その瞬間の日時

  • リアルタイムデータの数値の読み上げ

こうして改良された「みやこめっせちゃん」の様子がこちらです。

今回は、展示ブース向けにパソコン画面でタイプライター風に表示されるようにしていますが、実際の製品では、チャットアプリと連携し、スマートフォンなどでも使えるようになります。

「みやこめっせちゃん」は、細かい発言についてはAIの裁量のため、人間みたいでとても面白かったです。どんな感じだったか、いくつか例を挙げてみます。

  • 教えてもいないのにハッシュタグを使い出して、「#パナソニック #エアコン」と言い出す

  • パナソニック製品はいくつか教えたのにもかかわらず、エアコンばかりオススメする

  • その割に、教えた製品全てを列挙しようとする

  • 会場内の気温を制御する機能は持っていないのに「皆さまが快適に過ごせるように頑張ります!」と宣言してしまう

  • IVSでは1時間前までのデータのみを見るように指示したところ「データを1時間分しか持っていないので、これ以上詳しい分析はできません」と、裏側を暴露してしまう

とはいえ、現在の状況を普通の日本語で教えてくれるのは分かりやすかったし、これまでのBizStackのUIと比較して、とても親しみやすかったです。

IVS最終日は、一緒に働いた仲間のような「みやこめっせちゃん」とお別れすることになり、少し寂しかったです。展示会で、外部のコンパニオンさんに依頼して一緒に働き、最終日にその方とお別れするような、そんな感覚に似ていました。

BizStack AIのプレス発表

IVSに合わせ、MODEではBizStack AIのプレビューに関するプレスリリースを配信しました。

さらに、今回はIVS会場内に設営されたメディアブースも使わせていただけることになりました。

BizStackは、現場DXを加速させるIoTプラットフォームです。実際にご利用になるのは、ヘルメットを着用される現場の方々が、意外と多いのです。現場視察の際、ヘルメットの着用が必要なことも珍しくないので、CEO上田も会社のロゴ入りヘルメットを着用して、登場しました。

メディア発表の様子は動画でご覧いただけます。

また、BRIDGEさんがブースにも立ち寄ってくださり、実際のデモもご覧いただきました。

公開していただいた記事はこちらです。

今後のBizStack AIについて

IVSでは、BizStack AIはプレビューデモとしてご紹介しました。製品として使われるためのBizStack AIは7月より順次発表を予定しています。順次発表してまいりますので、ご期待ください!

BizStackのWebページ