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202211 青天舎文庫

母 濱口さえこが月替わりでセレクトした絵本を「青天舎文庫」と名付け、店の一角に並べています。
手に取ってくださるお客さまとともに、わたしも店主として、娘として、1人の客のように毎月の絵本を楽しみにしてきました。
営業を始めてからもうすぐ1年となる春の日に、母と娘(言い換えると店主と最強アシスタント)、2人で絵本を広げて振り返ってみました。 

11月のテーマ つくる日々

ぼくのおじいちゃん
作 カタリーナ・ソブラル  
訳 松浦弥太郎

種まきびとのものつくり
絵と文 早川ユミ

もぐらとずぼん
文 エドアルド・ペチシカ
絵 ズデネック・ミレル
訳 うちだりさこ

ぐりとぐらの1ねんかん
作 なかがわりえこ
絵 やまわきゆりこ


🔹ちな
作る日々というテーマですね。

🔸さえこ
あー、これもよかったねえ。
ぐりとぐらって、けっこうまめにいろんなもの作ってる。種を蒔いたり、苗を植えたり。

🔹ちな
たしかに。
ぐりとぐらシリーズの絵本はいろいろあるけど、これは読んだことなかったっていう人が多かった。

🔸さえこ
けっこう最近出たやつだからかな。

🔹ちな
あ、そうなんだ。
サイズも違うしね。
わたしにとっては、ぐりとぐらといえばこれってくらい、1番読んだ気がするんだけど。

🔸さえこ
たぶん、ちょうどちなが小さい頃に買ったんだろうね。

🔹ちな
これは、大きい絵本だから、本棚の1番端っこにそびえてたのを覚えてる。
ぐりとぐらが1月から12月まで、あれ作ったりこれしたり、っていうおはなし。

🔸さえこ
基本、おいしそう。

🔹ちな
そうだよねー、パンケーキもそうだし、ぐりとぐらはおいしそう。
いろいろ作ってるね。

🔸さえこ
うん。で、1年間だから、日々。

🔹ちな
10月に、やまわきさんが亡くなったというニュースが流れてきて、11月に選んだんだったよね。

🔸さえこ
そうだったね。

🔹ちな
次、「もぐらとずぼん」

🔸さえこ
これは作ってるよね。
ちゃんと機織りして。

🔹ちな
ずぼんを作るためにあれこれ。
これは、今まで紹介してきた小さい頃読んでもらってた絵本より、さらにもっと小さい頃に読んでもらってた記憶がある。

🔸さえこ
なんか、前はよくわからなかったけど、これが機(はた)だったんだとか筬(おさ)だったんだとか、今だったらわかる。

🔹ちな
もぐらが、アマの繊維から糸を作り布を作り、ずぼんにまで仕立てる。
かわいいオーバーオール。

🔸さえこ
「種まきびとのものつくり」もまさに、作る日々。

🔹ちな
早川ユミさん。

🔸さえこ
作って食べて生きるって感じのことが綴られている。

🔹ちな
なんか、みるからに大人向けだから手に取りやすかったのか、読んで感想を伝えてくれる方が多かった気がする。
こんな生活してる人がいるんですね!ってびっくりされたりして。

🔸さえこ
次「ぼくのおじいちゃん」

🔹ちな
進むの早い。(笑)
これも、読み聞かせしているのを聞きながらごはん作ってたやつ。
何度も来てくれている親子が、来るたび何度も読んで、もう一回読んでっていうやりとりをしていて、もうそれでわたしは胸いっぱい。
10、11月ごろはあんまり絵本を読む時間がとれなかったから、絵の記憶はないんだけど何度も読み聞かせのお裾分けをしてもらってたから、読んだ気になってた。
それで今になって振り返ろうとこの本を開いてみたら、あれ、絵を見るの初めてかもってなって、びっくり。

🔸さえこ
このおじいちゃんはもともと時計職人で、なおす人なんだけど、
なんか、作ることと生きることが割と近い暮らしが見えるものがいいなと思って。
そういう月でした。

▶︎12月は1ヶ月お休みをいただいたため、次は2023年1月に並べた絵本たちをご紹介します。

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